[ローズステークス(G2)]
よく3歳のトライアルレースになると、春の実績馬か夏の上り馬かといわれる
ことが多いのですが、このレース、全馬が重賞未勝利。かろうじてアートハウス
がリステッド競争を勝っているくらいか。オークス組たって2頭だけ。
上り馬ったって、2勝クラスを勝っているのはメモリーレゾンだけ。
川田、福永にルメールと有力騎手も揃い、秋華賞に対する思惑もあるでしょう。
川田はスターズオンアースで桜花賞を勝ったものの、オークスではアートハウス
を選択。アートハウスよりも母馬であるパールコードに対する思いがあるとか。
福永は今のところフリーハンド。セントカメリアの競馬次第では、この馬で本番
を迎えることもあります。
ルメールは、秋華賞は最有力馬スターズオンアースに騎乗することが決まって
いるので、今回は実に気楽な立場。気楽な立場だからといって手を抜くことも
なく、権利取りという最重要課題だけはクリアしたいところ。
やはり一番このレースそして秋華賞をモノにしたいという情念にかられている
のは川田騎手でしょう。アートハウス(懇意の中内田厩舎)を選んだという
よりも、アートハウスを勝たせてあげられなかった、と。
騎手目線での勝負気配は川田騎手が一番、その次がラーグルフ相手とはいえ
勝てたレース(月岡温泉特別)を落とした福永騎手か。
実は上記3騎手以外にも、負けず劣らずこのレースに思いを駆けている騎手
がいます。古川吉洋騎手ですね。メモリーレゾンは、デビューからの連続騎乗で
追い切りにレースで競馬をイチから教え込んだ馬です。
出るだけでも大変なG1競争、しかもクラシック(正確にはクラシックレース
ではありませんが...。)。その夢の切符が手に届くところにまできています。
現在の本賞金では、ヘタしたら抽選に回ってしまう可能性もあります。
余談ですが、この古川騎手は私にとっての思い出の騎手なんですね。
遡ること四半世紀前、阪神3歳牝馬ステークス(現・阪神JF)をアインブライド
で制したのが古川騎手。確か、4~5番人気だったかな。強烈な末脚は今でも
覚えていますね。
そのメモリーレゾンですが前走の北海ハンデキャップは、メンベーレベルはどうか
分かりませんが、直線では鞭を入れずに差し切ったんじゃなかったけかな?
確かに51キロのハンデもありましたが、古馬2勝クラスを勝った事実、そして
同コースで施行された巴賞(古馬OP)よりも、1.4秒早い時計だった事実。
調教師の談話では、今回は本番を見据えてある程度の位置を取りに行く競馬を
するとのこと。明日の降雨の状況は分かりませんが、開幕2週目の高速馬場で
今日のメインのように、前が有利なバイアスがかかっています。
ここは頑張って権利を取って、秋華賞へ臨んで欲しいところです。
相手は名手が騎乗する3頭に、実はどの馬も危うい点を抱えていることも考慮
して穴目も押さえたいところです。
今年印象に残った出来事の一つに、ケンタッキーダービーを最低人気馬が勝ち
その夕方のNHKマイルカップで最低人気馬が3着に来たこと。
その再来を期待とまではいいませんが、ミナモトフェイスは買います。
未勝利からの参戦で馬券になった馬は、過去10年30頭の中でたった1頭。
2014年のタガノエトワールがるだけですけどね。まあ例年と比較して
メンンバーレベルが落ちる今回は、宝くじ馬券として買い目に入れようかな
という程度ですが。
ブルトンクール、パーソナルハイにヒヅルジョウの、前々で競馬が出来る馬は
要注意でしょう。
[ラジオ日本賞(OP)]
まあ、当てたかったら4番の馬(ウィリアムバローズ)から買っておけ、と言って
しまえば予想は不要でしょう。事実、競馬が上手でOP特別クラスでは強いのは
確かですよね。中山千八3戦3勝ですもんね。
逆転まであるのは、ウシュバテソーロの追い込みか?ただ、調教師が言うように初
ダートながら前走のようなミラクルな競馬が出来たのは、舞台が府中で重馬場だった
ことです。中山では3コーナーあたりからマクっていく必要があります。
不気味なのがMデムーロ騎乗のホールシバン、中山実績はありませんが、右回りが
稼ぎ時のヴェルテックス、中山得意のアシャカトブ、単騎で行けるロードエクレール、
58キロでも初ダートで新味を期待のバイオスパーク、ケンシンコウの実績に
もう一頭挙げれば、やはり初ダートのワーケア。
日本の中央競馬体系は芝の競馬が中心であり、故にレベルが高く、そこで実績を
積んだ馬がダートで激走しても驚きませんよね。