逆境に強い日本企業

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レアアース「もっと調達して」中国業者懇願 2年前と状況変化



中国の“世論”が日本に対する経済制裁措置としてレアアース(希土類)の輸出規制に乗り出すよう
政府に迫っている。中国メディアは、2010年9月の中国漁船衝突事件後の輸出規制で日本の産業
界が右往左往した経緯を挙げ、あおっている。


だが、ことレアアースに関して輸出規制に踏み出せるかどうか微妙な情勢だ。
状況が2年前とは一変しているからだ。

 

安価な中国産レアアースに頼り切っていた日本の産業界だったが、2年前のチャイナリスクへの反省
から足腰を鍛えた。対中依存度を引き下げようと日本企業は、レアアースを使わない製品やレアアース
のリサイクル技術を続々と開発した。
この結果、中国の対日レアアース輸出量は11年に前年比34%減となり、今年も大幅な減少傾向にある。
日本企業も「やればできる」ことを証明した。
しかもオーストラリアなどからの供給が本格化し、中国産の需要はますます減っている。

 

国際社会の監視も厳しい。世界貿易機関WTO)は、中国のレアアース輸出制限措置をめぐる日米欧の
提訴を受け、8月に調査の開始を決定。直後に訪中したメルケル独首相に温家宝首相は、レアアース
輸出抑制は行わないと言明している。



中国は今年のレアアース輸出枠を昨年比横ばいの3万966トンに設定したが、業界関係者は「輸出量は
枠に達しない可能性もある」とみる。欧州債務危機を背景に欧米への輸出が振るわず、中国の今年上期の
レアアース輸出総量は43%も減少した。中国のレアアース業界は軒並み大幅に減益している。
輸出不振に加え、国内での過剰生産と在庫増大によるレアアースの価格下落も、中国にとっては大きな
“誤算”だった。

 

新華社電によると、レアアースの主要産地の一つである江西省では9月、省エネ車の高性能モーターなどの
製造に欠かせない酸化ジスプロシウムの価格が1トン当たり300万元(約3720万円)と、昨年の
ピーク時に比べて3分の1に急落。強力磁石の原料となる酸化ネオジムも今年3月につけた1トン=58
万元をピークに、9月は36万元まで38%近く下落している。

 

中国国内の業者は在庫を解消しようと、減産や生産停止に追い込まれている。
山西省の大手ネオジム磁石メーカーの場合、工場の稼働率はピーク時の6割減という。
業界関係者によると、中国の業者は「日本企業にもっとレアアースを調達してもらいたい」などと取引拡大
を懇願してきているという。

 

こうした状況下で中国政府が対日経済制裁として輸出規制に踏み切れば、日本を有力な輸出先とする中国企業
が逆に打撃を被る。WTOによる調査も進む中で、「対抗措置の手段にレアアースを利用すれば中国は再び
国際的な非難を浴びる」(日中関係筋)のは確実だ。
中国がチラつかせる“切り札”にどう対処すべきか。日本はレアアース問題で、いい経験も積んだ。


→ http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121005/biz12100507100003-n1.htm


ピンチは最大のチャンスだ! と、相変わらず危機や
逆境には強い日本企業ですね。
シナは自分で自分の首を絞めあげた結果の自業自得。
レアアース以外でも、現在はシナからの輸入品ですが
代替がきくものなら他国からの輸入に頼った方がいい
ですね。