苦悩するシナ人民と政府

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GDP世界2位も、「喜べない」
市民と低姿勢の政府メディア=中国



内閣府が14日、2010年の国内総生産GDP)を発表し、日本の名目GDPは約4000億ドルの差で、
42年間維持してきた「世界第2位の経済大国」の座を中国に明け渡した。
中国にとって朗報とも言えるこのニュースについて、ネットユーザーから「喜べない」など批判的な
コメントが相次ぎ、記事のコメント欄が閉鎖されるという皮肉の結果となった。


 
一方、政府メディアもGDPが世界2位に確定したことを、「冷静に受け止めるべきだ」と、異例の低姿勢
を見せている。背後に押し寄せてくる「大国責任論」、「中国脅威論」への警戒があるものと見られる。

 
「喜べない」ネットユーザー
 

名目GDPが日本を超えたとはいえ、一人当たりの平均GDPは日本の十分の一で、世界100位以下。
市民は世界第2位という肩書きを実感していないという。

 
「日本国民の生活水準は、われわれよりずっと上だ」

 
「国民は喜んでいない。インフレの重圧がのしかかっている。国民は経済発展の成果を享受していない」

 
「中国が本当に世界2位の大国になったと、国民の誰も思っていない」

 
「中国はビラミッド型の社会、日本はラグビー型の社会」

 
GDPの成長は国民の幸せのためにあるのだ。国民が幸せでなければ、GDPばかり追求する意味がどこにあるのか」

 
一部のネットユーザーは、2010年5月に国営中央テレビが報じた「1949年の一人当たり平均GDP
世界100位」というデータを引用し、「建国当時は100位、60年が経った今も100位前後。
どこが発展したと言えるのか」と疑問の声を寄せている。

 
また、日本の与謝野馨経済財政相の「我々は順位を争って経済活動をやっているわけではなく、国民生活をより
豊かにするためにやっている」との発言が中国国内メディアに紹介され、大きな関心を呼んだ。

 
これまで日本の政治家に強く反発してきたネットユーザーも、「中国の痛いところを突いた」、「これこそ
日本との距離」、「いつになったら、われわれの政府もこういう意識を持つようになるのか」と感心しきりだった。

 
その後、関連記事のコメント欄が相次ぎ閉鎖された。

 
低姿勢を貫く政府とメディア
 

中国外務省の馬朝旭報道官は15日、GDPが世界2位になったことについて、「中国の貧困人口は1億5000万人
もいる。中国は現在も相変わらず発展途上国である」と世界2位の名誉に恐れ多い様子だった。

 
新華社通信のニュースサイト新華網に「GDP、日本を4050億ドル超えるも、冷静に受け止めるべき」と題する
記事が掲載され、ほかのメディアを見ても「冷静論」一色で、順位争いが好きな中国にとって異例とも言える
反応だった。

 
新華網の記事のなかで、中国社会科学院の経済専門家・徐逢賢氏は、「この新しい肩書きを冷静に受け止めるべきだ。
今後中国は外交、国際貿易と国際会議でもっと多くの責任と義務を負うことになる」との見解を示した。

 
国内紙・北京晨報は、東京大学の袁鋼・客員教授のコメントを紹介し、「中国はまだ貧困国。中国経済脅威論が再燃
しないよう、国内メディアは(世界2位になった)この変化を薄めるべきである」と強調した。
また、「世界2位はいつも世界に叩かれている。ドイツや日本がその例だ」との論調も浸透している。

 
そもそも、中国のGDPが本当に発表された数字通りなのか、疑問視する声もある。
大手ポータルサイト網易に16日に掲載された記事によると、各省が発表したGDPの総計は、全国のGDPより3.2兆
元多いという。そのうち、28の省のGDP成長率は全国の成長率を上回っている。
専門家は「地方政府は業績のためにGDPを水増ししている」と明言している。

 
名実が伴わない世界2位の経済大国という肩書きと、それによって押し寄せてくる大国責任論や中国脅威論、
中国はしばらくその板ばさみになりそうだ。


→ http://www.epochtimes.jp/jp/2011/02/html/d34656.html


GDPが世界第二位になっても、人民にとってはやはりその実感はないようですね。
一部の党幹部・実業家以外には、経済的な恩恵など“どこの国の話?”なんでしょう。
その統計数値すら、相当程度の嵩上げをしてあり、極めて怪しいもの・・・。
まして、政治・社会が天下御免・唯我独尊・身内恩恵第一の中共独裁政権では
人民の苦悩も深まるばかりでしょう。
パブリックサーバントたる役人共も、賄賂なしには一歩も動かないそうですしね。
その結果、シナ大陸に絶望した数多くのシナ人が、海外へ活路を見出そうと、国外への
逃走劇を演じるワケですね。
昨日もアップしましたシナ民衆の窮状を訴えるアニメ動画を再掲しておきます。


→ http://d.hatena.ne.jp/bakenshikabuya/20110217/p2



「銃弾を飛ばせ…」2011年の中国、キーワードは革命

→ http://d.hatena.ne.jp/bakenshikabuya/20110128/p3