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『脅える北、中国制裁どこまで ぜいたく品に
狙い、食料、燃料差し止めも』
核実験やミサイル発射実験で国際的孤立を深める
北朝鮮の金正日政権に対し、中国が支援物資の
差し止めを行う可能性が出てきた。
中国は、北朝鮮への食料や燃料、金正日総書記が
忠臣に贈るぜいたく品の輸送を差し止めることで、
北朝鮮を機能不全に陥れることができる。
アナリストや専門家によると中国は北朝鮮が公然と国連決議を無視していることに
不満を募らせており、北朝鮮の核武装がアジア地域での軍拡競争を引き起こすことを
懸念しているという。
中国はこれまで、金総書記に対し強硬な経済制裁を行うべきだとする日米の要請を
はねつけており、金政権主導の企業や武器移入を規制するという国連の限定的な
制裁案だけを支持していた。
しかし、北朝鮮による先月5日の弾道ミサイル発射、今月25日の地下核実験と
それに続く短距離ミサイル実験を受け、専門家の間で、中国が米国側に歩み寄るとの
見方が強まっている。
中国外務省は25日、北朝鮮の核実験に対する「断固たる反対」を表明。
同日、国連安保理の新決議に向けて日米露と協調する考えを示している。
中国はその経済的影響力を利用して北朝鮮を圧倒、支配力を増してきた。
大韓貿易投資振興公社の調査によると、2003年に3分の1未満だった北朝鮮の
対中貿易比率は昨年、73%に達した。
三星経済研究所(ソウル)の董龍昇氏によると、北朝鮮の石油需要の9割、消費財の8割、
食料の45%を中国が供給している。
米ホワイトハウスのギブズ報道官は27日、北朝鮮に対する中国の反応を踏まえ、
国連安保理による北朝鮮への制裁措置は全会一致で支持されるとの見通しを示し、
「中国政府はこれまでにないほどの強い批判を表明している」と語った。
中国が取りうる制裁措置には、安保理決議に基づくコニャックやキャビア、高級セダンなど
ぜいたく品の輸出禁止がある。
ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)の前上級アジア部長、デニス・ワイルダー氏は
「金総書記から高級品を贈られなくなれば、エリート高官らの忠誠は揺らぎ始めるだろう」
と指摘している。
また中国は自国の銀行の利用を阻止し、燃料供給を停止することもできる。
北朝鮮と中国の専門家である、米ブルッキングス研究所のリチャード・ブッシュ氏は
「中国が本気になれば、恐らく北朝鮮をひざまずかせることも可能」と分析する。
一方、米戦略国際問題研究所のボニー・グレイザー氏は、中国はおそらく金総書記の後継候補と
良好な関係をつくることに注力してきたと指摘した。
中国は今、自国の立場の再評価を迫られているようだ。
→ http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200905290015a.nwc
やはりシナ次第か。 が、しかし・・・。
『北朝鮮への制裁参加 悩める中国』
二度目の核実験強行など“暴走”が止まらない北朝鮮に対し、最大援助国、中国の指導部は、
いら立ちを見せつつも強い影響力を行使できない現状に苦慮している。
中国国営中央テレビは二十八日正午のニュース番組で、北朝鮮動向をトップで報道。
北朝鮮軍がミサイルを一斉発射する過去の軍事演習映像を延々と流し、
「好戦的な強硬路線を取る北朝鮮」と印象づける異例の内容だ。
同日付の国営新華社系列の時事問題紙「国際先駆導報」も
「核実験で(国際社会に)圧力をかけるのは下策」と非難。
人民日報のニュースサイトでは「北朝鮮の核実験は是か非か」とのアンケートを行い、
60%強が「反対」と答えた。
中国では二〇〇四年に北朝鮮批判の論文を掲載した雑誌を停刊させるなど、同盟国批判はタブーだった。
しかし、今回は北朝鮮の暴走を認めない世論づくりを進めている。北朝鮮が核保有国となれば中国に
「対等」な立場で臨むようになる恐れがあり、日本や韓国には軍拡の口実を与えて、
中国の軍事上の優位を揺るがすためだ。
北朝鮮が初めて核実験をした〇六年、中国は国連安全保障理事会での強い制裁措置に反対する一方、
北朝鮮への送金を「技術的な理由」で、原油供給を「パイプラインの保守点検」名目で一時停止
したとされる。
当時、制裁を強めることで水面下で北朝鮮を揺さぶり、六カ国協議復帰を約束させたという。
ただ、北朝鮮が強硬路線を突き進む中、中国が再び「裏制裁」を発動すれば、
今度は北朝鮮の反発を招く恐れがある。人民日報系の中国紙「環球時報」は
「(欧米諸国が)北朝鮮のすべての面倒を中国に放り投げるのは非現実的」
として、中国の“限界”を自ら指摘している。
→ http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009052902000083.html?ref=rank