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競馬

[大阪杯(G1)]


私の競馬生活を振り返ると、「3強」と言われるレースは、概ねその
3頭の中で決まりますが、「2強」と言われるレースは、どちらかが
コケるような思いがあります。さて、大阪杯は?


単勝で見ると、エフフォーリアとジャックドールの2強ムードですね。
新星ジャックドールは、以前にも記しましたが、珍しいタイプの逃げ
馬です。
3走前:1分58秒4(前半59秒9-後半58秒5)
2走前:1分57秒4(前半59秒4-後半58秒0)
前 走:1分57秒2(前半59秒3-後半57秒9)
サイレンススズカを初めとする稀代の逃げ馬は、そのほとんどが前傾
ラップで後半にペースが落ちますが、ジャックドールは前半が平均も
しくはスローで、その前半で貯めた脚で後半に加速して後続を突き放
すというスタイルですね。
これまではその相手関係で、後続を突き放すことが出来ましたが、今
回の相手は違います。持ち時計は1番ですが、1分57秒台で走る馬
が多くいます。特にエフフォーリアにとっては、ジャックドールがこ
れまでのようなペースを踏めば、楽に射程圏内に収める追走が出来る
でしょう。ジャックドールにとっては、試金石となる競馬です。


勿論、鞍上の藤岡佑介騎手は、そんなことは先刻承知でしょう。これ
までの相手関係とは一変して違う、と。
如何せんジャックドールは、底を見せていません。もしかしたら、
1分56秒台で駆け抜けてしまう可能性すらあります。
前走でもゴール前で流さなかったら、56秒台でしょう。
59.0-57.8 なら、1:56.8。机上の計算に過ぎません
が、これなら勝算も出てきます。芝二千のレコードは、トーセンジョ
ーダンの1:56.1(東京)ですが、これに迫る時計で駆け抜けれ
ば、そりゃ勝機でしょうけど。しかし、それほど今の阪神の芝が早い
とは思えないのですが ...。こればっかりはやってみないと分りません。
実に悩ましいところですね。
成長力のあるモーリス・スクリーンヒーローと続く父系の、まだ4歳
馬です。クラシックには間に合いませんでしたが、サイレンススズカ
も同じです。今後の飛躍のための試練として欲しいですね。


有馬記念以来となるも、チャンピオンホースとしてのエフフォーリア
には、称号に相応しい力強い競馬を見せて欲しいものです。
ただ、エフフォーリアが後ろから差されることはないでしょうが、前
に行ったジャックドールを、捕まえ切れないことはあり得ます。
「2強」ムードですが、崩れないエフフォーリアを考えると、もし崩
れるのならジャックドールでしょうか。阪神内回り二千ですので、も
しジャックドールが崩れたなら、浮上するのがレイパパレですね。
残りの馬は、前の3頭とは、力差が違いますね。
3連系で敢えて挙げるとしたら、アカイイト、ヒシイグアス、ウイン
マリリンにステラリアでしょうか。
焦点は、ジャックドール対エフフォーリアの極限の戦いですね。