日曜競馬 展望

競馬

[第166回 天皇賞(秋)(G1)]


競馬ファンにとって、待ちに待った、天皇賞(秋)ではないでしょうか。
イキのいい3頭の3歳馬の参戦によって、G1・天皇賞(秋)の厚みが増していますね。
その3歳馬は、数こそ少ないながらも、昨年のエフフォーリアを見るまでもなく、古馬
対等に戦っています。
皐月賞2番人気 ダービー1番人気のダノンベルーガ
皐月賞を制したジオグリフ
皐月賞・ダービーとも18番枠の不利を克服して僅差2着のイクイノックス
しかし気になる点もあります。
ダノンベルーガの本賞金は2400万円と、フルゲートならば天皇賞どころか福島記念
すら出走出来ないでしょう。
ジオグリフの皐月賞は、全てが上手くいった感がしますよね。
イクイノックス(とダノンベルーガ)ですが、過去4戦のみで天皇賞(秋)に挑戦した
馬はいないので、歴戦の古馬の壁がどうかでしょう。
それに平地G1での1番人気16連敗中というのも、勿論、気になります。


本命には◎ジャックドールを推します。パンサラッサが逃げるでしょうが、パンサラッサ
は出が必ずしも早くなく、騎手が手綱を扱いてハナに立つタイプです。
今回は、札幌記念のタメ逃げの失敗を糧に、ある程度早く逃げるでしょう。
ただ、府中二千などにも実績はありますが、本質は千八ベストの馬だとお思います。
因みに秋の天皇賞を逃げ切った馬は、1987年ニッポーテイオー以来いません。
ジャックドールは自分のペースで折り合えば、番手の競馬が出来ることを前走で証明しま
したね。それにこの馬は、大飛びなので先行しても直線で差す脚もあります。
東京二千も得意。白富士ステークスでは1:57.4で逃げ切っています。
今週からBコースになり、内めの馬場の痛みがカバーされた今回は、白富士Sから時計を
ひとつ詰めれば、好勝負間違いないでしょう。


相手は、当然上記3頭の3歳馬にシャフリヤール。この馬も時計勝負は歓迎の口です。
パンサラッサとジャックドールのペースに、未知の試練として3歳馬が崩れることも
考えておきたいですね。
パンサラッサの逃げ粘り、ポタジェの中距離での相手なりに走る堅実性、今なら二千が
似合いそうなカラテ、そして大穴でバビット。バッビトは未勝利戦からラジオNIKKEI賞
セントライト記念まで4連勝の素質馬。1年7か月休養後の前走でも直線まで見せ場を
作りましたね。改めて素質の高さを感じました。問題は同系強力なことですが、この馬も
自分のペースで折り合えば、恐らく折り合えるでしょうが、直線ゴール前でアッと言わせる
場面も考えておきたいですね。