前例のない日米首脳会談

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トランプ大統領、入国禁止差し止めた判事に暴言
司法の独立に暗雲



米政府当局は4日、ドナルド・トランプDonald Trump)大統領が出して物議を醸している
イスラム圏7か国出身者の入国禁止令の一時的な施行停止を開始した。
トランプ大統領にとっては手痛い法的敗北となる。


 
米政府当局と米航空各社は、米西部ワシントン(Washington)州司法長官が提訴した裁判が
決着するまでの間、暫定的に大統領令の差し止めを命じたシアトル(Seattle)連邦地裁の
判事の判断を受けて、トランプ大統領令により無効化された7か国出身者のビザを認めると
ともに、トランプ大統領令の施行を停止した。



法的後退を喫したことで刺激されたとみられるトランプ大統領は4日朝、大統領令差し止め
を命じた連邦地裁判事を攻撃した。現職大統領としてはほとんど前例のないことだ。
 


フロリダ(Florida)州で自身が経営するリゾート施設、マーアーラゴ(Mar-a-Lago)に3泊
の予定で滞在中のトランプ大統領は「この、いわゆる判事の意見は本質的にわが国から法執行
というものを奪うもので、ばかげており、覆されるだろう!」とツイッターTwitter)に
投稿した。

 

共和党ジョージ・W・ブッシュGeorge W. Bush)元大統領に指名されたシアトル連邦地裁
のジェームズ・ロバート(James Robart)判事が3日、イスラム圏7か国出身者の入国を禁止
する大統領令を暫定的に差し止める命令を出したことを受けて、米政府当局は4日朝までに判事
の命令の履行を開始した。



■ほぼ前例のない判事への個人的攻撃

 

大統領による今回の発言は今後さらなる物議を醸すとみられている。トーマス・ジェファーソン
(Thomas Jefferson)第3代大統領からバラク・オバマBarack Obama)前大統領まで米国の
歴代大統領は裁判所による判決を批判したことはあっても、判事に対する個人的攻撃はほとんど
前代未聞だという。

 

ハーバード大学(Harvard University)法科大学院の米国憲法学者ローレンス・トライブ
(Laurence Tribe)教授はAFPに対し「少なくとも過去1世紀半でこのような(発言の)前例は
思い出せない」と述べ、「法廷侮辱とはいえなくても、間違いなく軽蔑的発言であるといえる」
と付け加えた。トライブ教授は現在の米最高裁判事2人とオバマ前大統領を教え子に持ち、後に
オバマ大統領の顧問を務めた。

 

またトライブ教授は「(トランプ大統領の発言は)司法の独立を尊重していないことを示して
おり、トランプ氏が大統領の座にある限り米国の将来にとって良くない兆候だといえる」と語った。

 

民主党の議員らは発言を受けてすぐにトランプ大統領を非難する声明を出した。注目すべき
ことに共和党員からも大統領を積極的に援護する声は上がっていない。

 

カリフォルニア(California)州選出のアダム・シフ(Adam Schiff)下院議員(民主党)は、
「この『いわゆる』判事は『いわゆる』大統領によって指名され、『いわゆる』上院に承認され
た人物だ。『いわゆる』米国憲法をよく読め」とツイッターに投稿した。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170205-00000003-jij_afp-int


本当に4年間、持つのかねぇ、トランプ政権は。
安倍首相との首脳会談が予定されていますが、トランプ大統領との
親密な関係を醸し出すと、あらぬところから不快感の意を受けかね
ませんよね。民主党共和党内の反トランプ派からとか…。
でも、親密さを演出するしか選択肢はありません。
まさに「火中の栗を拾う」やもしれない日米首脳会談。
こんな日米首脳会談も、前例がないですよね。
安倍さん、頑張ってね…。