国威発揚より教育を

競馬


五輪は外国人向けの化粧
リオ貧民街はサンバと怒り




「五輪は外国人へ向けての化粧だ」。
リオデジャネイロの山肌に無数に形成されたファベーラ(貧民街)の住民らが、五輪開幕
まで100日の節目を前に語った。
下院で大統領の弾劾決議が可決されるほど政治不安にあるブラジル国内だが、ファベーラ
の住民は五輪直前の社会を冷静に見極めていた。


 
サンバのリズムに数百人が集まった。月曜日の旧市街(セントロ)。奥まった路地の脇には
ビールなどを売る露店がずらり。音楽を奏でるバンドを囲み、ファベーラへと続く坂道には、
ずらりとサンバを楽しむ若者が張り付いていた。

 


観光ビーチのコパカバーナからは車で20分ほどの場所。坂道の上は、リオデジャネイロ
最も古いとされる「プロビデンシア」と呼ばれるファベーラだ。
そこの住民、タレス・ウェイデルさん(24)は威勢良くビールを売っていたが、「五輪
100日前」の質問を聞くと表情が一変した。

 


「五輪は外国人向けの化粧だ。ブラジル人のための五輪になっていない。チケットなんて
買えるはずもない」。昨年に船会社の仕事を解雇され、今は自転車を改造したリヤカーで
ビールや水を売って生計を立てている。月収は良いときで約6万円。日本とさほど変わら
ない物価のリオでは、苦しい収入だ。

 


「化粧にお金をかけるより、ファベーラの子どもにも平等に教育を受けさせるようにして
ほしい」と嘆く。それでも下院で弾劾決議が可決したルセフ大統領については「やめさせ
るのには反対だ」と話す。汚職疑惑が騒がれるブラジルの政界について「みんな同じだが
(左派寄りの)ルセフが辞めたら、後の大統領は我々のような貧乏人を即、切り捨てる。
金持ちだけの社会になる」と警戒。「ルセフが良いんじゃない。しょうがないからルセフ
なんだ」と複雑な胸中を吐露した。

 


新聞配達で妻と16歳の娘、9歳の息子を養うエンヒケ・シウバさんは「娘が行きたいと話す
歌の専門学校すら行かせられない。金持ちと貧乏人の格差が広がっている」と話す。
彼らは決してわがままを言っているわけではない。「貧しい環境といっても我々はファベーラ
に住み続ける。ただ子どもの教育だけでも、政府にはしっかりしてほしい。このままでは五輪
は我々に借金というレガシーを残すだけだ」。サンバの丘に、怒りと嘆きが響いた五輪100
日前だった。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160427-00000042-nksports-spo


真っ当な意見ですね。
国威発揚よりも教育、ですよね、優先順位は。
五輪により建設会社等はウハウハでしょうが、その代金は
国民の負担となります。
貧しい者は貧しく、金持ちは金持ちに。
まぁ運動神経が飛び抜けて良い子供なら、サッカーの
クラブチームに所属して、英才教育を受け、未来が開ける
のですけどね。
ネイマールを夢見る子供は大勢いるでしょう。
東京五輪も何で東京で開催する意味が分かりません。
「おもてなし」のツケは、これまた国民に回ってきます。
しかも何?あの喪中エンブレムは...。
石原閣下は何を考えていたのでしょうか。