21日の東京株式市場で日経平均株価は小反発。終値は前日比27円95銭(0.21%)高の
1万3424円33銭だった。
新興国の景気の先行き懸念から100円超下げる場面もあったが、後場中ごろから切り返した。
インドやインドネシアの株価が上昇し、投資家心理がやや改善。
株価指数先物に買い戻しが入ったのを受け、値がさ株の一角が上昇した。
外国為替市場で円相場が1ドル=97円台半ばと前日より円安・ドル高水準になったことも、
輸出関連株の下支え要因となった。
前日に米長期金利の上昇が一服したことなどを背景に、朝方は買いが先行。
日経平均が前日に300円超下げていたことから押し目買いも入り、9時20分すぎには上げ幅
を一時100円超に拡大した。ただ、その後は中国市場で上海総合指数が下落したことなどを
受けて、日経平均は一時下げに転じるなど上値の重い展開が続いた。
きょうの東京株式市場では、様子見姿勢の投資家も多かった。日本時間22日未明に公表される
7月30〜31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の公表を控え、「米連邦準備理事会
(FRB)の量的緩和縮小のペースを見極めたい」(国内の証券会社)との雰囲気が強かった。
買いは手控えられ、東証1部の値下がり銘柄数は1000を超えた。東証1部の売買代金は約1兆
8000億円と8営業日連続で2兆円を割り込んだ。
東証株価指数(TOPIX)は続落。大引けは前日比3.53ポイント(0.31%)安の1121.74だった。
業種別TOPIXで上昇したのは全33業種中13業種にとどまった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8059億円、売買高は21億226万株。東証1部の値上がり銘柄数は577、
値下がり銘柄数は1016、変わらずは161だった。
日経平均への寄与度の高いKDDIやファナック、ファストリが上昇した。
東エレクやセコムなども上げた。一方でトヨタやソフトバンク、武田、ホンダ、信越化が下げた。
→ http://www.nikkei.com/markets/kabu/summary.aspx?g=DGXNASS0ISS16_21082013000000
先般開催されたFOMCの議事録、中でもやはり米国の量的金融緩和措置
の縮小ペース、バーナンキFRB議長が言うところの“フリーハンド”の
中身、他の地区連銀総裁等の委員の発言内容に世界の金融機関が戦々恐々と
しています。
今日も買い手不在の中で、売り方が積極的に攻めるかの様相も一時ありましたが
流石に、FOMC議事録の内容によっては買い方の大反撃も想定されるので
抑えたようですね。