家族はくせ者?

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『高齢者介護、「家族はくせ者」』


「家族はくせ者。要介護の人を優先せずに自分を優先するので、
『本人第一主義』でいくべきだ」―。
今後の介護制度の在り方を検討する厚生労働省の審議会で、
高齢者の家族ができるような介護サービスも介護保険
カバーしている現行制度の見直しを求める意見が出た。
また、「高齢者本人ができることは本人にさせるべき」
との厳しい指摘もあった。


厚労省は7月24日、「安心と希望の介護ビジョン会議」
(座長=前田雅英首都大学東京都市教養学部教授)の初会合を開いた。
この会議は、舛添要一厚労相の肝いりで設置された「安心と希望の医療確保ビジョン会議」の
“介護版”で、2009年度の介護報酬改定などに向けて、年内に提言をまとめる予定。
初会合で、舛添厚労相は「介護の現場の方々がみんなから尊敬され、
『今は苦しいが、必ず明るい未来がある』と思えるような長期的なビジョン」を
策定する必要性を述べ、「介護の現場の方々」を強調した。
 しかし、「安心と希望」の対象として考えられる「本人」「家族」「介護現場で働く人」
「介護事業者」などのうち、どこまでを含めるべきかについては議論がある。
初会合では、介護サービスの範囲を限定する方向に議論を誘導する委員間の“連係プレー”が
さえており、介護費の抑制を目指す老健局の思惑通りに進んだ。
同会議のメンバー構成などを考えると、「シナリオは既に見えている」というべきかもしれない。
「介護人材の確保にかかわる介護報酬は上げる。
しかし、介護サービスの範囲は限定する」というシナリオだ。


同会議の意見交換で、鳥羽研二委員(杏林大医学部教授)は
「誰のための安心と希望か」と問題提起。
「わたしは介護を受ける人や、その家族が対象になると思う」と述べたが、
袖井孝子委員(お茶の水女子大名誉教授)が、これにかみ付いた。
「家族はくせ者で、介護される人と家族(の利益)は一致しない。
『安心と希望』は本人を第一に考えてほしい。わたしの親は施設(介護)だったが、
本音を言えば(わたしも)自分勝手なところがあった。
『どちらを取るか』というとき、要介護の人を優先せずに自分を優先するので、
やはり『本人第一主義』でいくべきだ」
さらに、村田幸子委員(福祉ジャーナリスト)が厳しい指摘をした。
「介護される人たちを見ていると、『できないからしてくれ。もっとサービスしてください』
という実態がある。老いて暮らしにくさが増えるにつれ、要求度が高まってくる。
介護というと、『気の毒だから、あれもこれもしてあげよう』という方向に流れがちだが、
『できることは自分でやる』という意識の醸成が必要だ」

これらの意見に、経済学者の駒村康平委員(慶大経済学部教授)が
「現在の制度を少し解体して、直せるものから直していくべき」と補足し、
前田座長も「全くその通り」と同調した。


介護サービスの範囲を限定する意見に対し、医療や介護の現場から介護費の抑制に
反対する意見もある。
北海道の特別養護老人ホーム「帯広けいせい苑」施設長の村上勝彦委員は
「先に財源を固定して高齢者の介護を考えると、現在の利用者が『安心と希望』を持てない。
国民は“最後のセーフティーネット”を欲している」と述べた。
また、認知症など高齢者に多い疾患の治療や予防(老年医学)を専門とする鳥羽委員は、
経済学の視点を強調する駒村委員に対し、
「介護費の増加は、負の要因としてしかとらえられないのか。自動車の売り上げが上がるように、
内需型の産業のように考えられないのか」と反論。「介護ビジョン」の策定に向けて次のように訴えた。
「首都圏を中心とした療養型病床の削減が、今後の高齢化のスピードに合っているのか。
特別養護老人ホームをはじめとする施設介護を必要とする高齢者の数など、
需要を調査してもらいたい。
在宅を中心としたケアがいいのは分かっているが、それを支える人材やシステムが育っているかを
考えた上で決めてもらいたい」
医学部の定員増など、これまでの厚労省の方針を転換する考えをまとめた
「医療確保ビジョン会議」では、厚労省の医政局と舛添厚労相との間で意見の対立が見られた。
「介護ビジョン会議」で、舛添厚労相はどのような方針を打ち出すのだろうか―。

→ https://www.cabrain.net/news/article/newsId/17384.html


袖井孝子委員(お茶の水女子大名誉教授)?
村田幸子委員(福祉ジャーナリスト)?
あんたらホントに親身になって、粉骨砕身、一生懸命に
家族のケアをしたことがあるのか?
単にテメェが仕事や家庭の事情なんかで、自分勝手なだけだったことを
あたかも他の家庭も、きっと同じだと勘違いしてないか?
いるんだよ、自分を捨ててでも介護をしている人たちが。
介護の現場、それもお年寄りの本音を知っているのか?
その点について、甚だ疑問です。
だから、学者やジャーナリストは嫌いなんですよ。