正解は?

競馬

bakenshikabuya2007-09-04

おいッ、気象庁ッ! 
今夜、千葉県北東部・北西部にこんな豪雨が降るなんて予報したか?
車のワイパーはフル稼働で、降りれば傘なぞ役立たず。
確かに、降水確率は50%だったかな? 
この豪雨は予報し得ない、予報の範疇を超えた自然現象か?
でも、何とか帰宅して風呂から上がれば、外は虫の音が ...。 ありがちな結末。


例の奈良県で起こった、
38歳妊婦・掛りつけ医なし・母子手帳なし・流産歴有・深夜2時過ぎに買い物 etc の女性が、
腹痛を訴え救急車で運ばれるも、受入先が決まらず、やっと決まったものの
搬送途中で交通事故。 結果、流産。 
その経緯に対して、待ってましたッ!とばかりに、マスゴミが張り切って大激怒、
現場の状況など一切構わずに、正義の味方のフリをして医師・医療機関を叩き世論を煽りマクリ。
その相も変わらない無責任な報道姿勢に対して医師・医療従事者が大激怒。
1年前の大淀病院事件の再現のような感じもしますねぇ。


個人的には、この件は仕方ないものだと思ってます。
あの奈良県立医大が公表した、当日の2人の当直医の超激務ぶりを見せつけられれば
素人目にも、県立医大では受け入れる事は不可能だったでしょう。
では、他の医療機関は? 状況は似たり寄ったりだったのではないでしょうかね。
絶対的に足りない産婦人科医ですもんね。 
掛りつけ医のない、飛び込みの妊婦さんなんか診られないのでしょう。
それに、このご時勢。 ヘタしたら、トンデモ医療訴訟ものですもんね。


千葉西総合病院院長である三角和雄医師のブログは、刺激的ですねぇ。
→ http://blogs.yahoo.co.jp/misumi_kazuo

簡単に触れますと、何が何でも受け入れるべきだった! そうです。
医師が足りなきゃ、自宅から呼べ! だそうです。
当然といいましょうか、現在、炎上中でございます。


これだけなら兎も角、あの超人気 blog でも ...。
産婦人科残酷物語2』→ http://ameblo.jp/sanfujinka/

エントリー『仕方がないってことはない』


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ネットでも軽く話題になっているようですが、
仕方がないってあきらめることもないかと思うよ。
人間の作っているシステムだから
人間が変えられるんぢゃね?


あらゆる妊婦さんを
単純に
病状だけでトリアージして
必要なら三角搬送も辞さない…。
そんなら上手くいくよ。ぜってー。


ちなみに
三角搬送とは
母体搬送で受けて
赤ちゃんが生まれたら
赤ちゃんだけ他の施設に送る…だとか
重症の母体搬送を受けて
より軽症で安定している母体を
更に他の施設に移動させるってこと。


全員が覚悟すればできるよ。


搬送不可になる可能性は低くなるでしょう。
その代わり
もし
自分が
例えば妊娠中に入院していたとしたら
より重症の患者さんのために
ベッドを空けなければいけなくなるかもしれない。


更に
自分が予定帝王切開で産んでも
すぐに
赤ちゃんだけ
他の病院へ搬送されてしまうかもしれない。
より重症の赤ちゃんのために
ベッドを空けてあげなきゃだから。


本日
東京都内では
母体搬送は
あらゆる病院がほぼ満床です。
ほぼ機能していません。


うちの
病院では
こんど
重症がきたら
「この人」と「この人」を
他の病院へ…
という算段を
実際に開始しています。


重症の患者さんが
一度も妊婦健診を受けたことがない人だったとしても
本当に
人の命を助けるとは
そういうものです。
全てを救うのであれば
全てを冷静に時にドライに判断する必要があります


(C) Bermuda
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う〜ん、バミューダ先生に、こうまで書かれますと ...。
ただ、この無責任一代を体現するような、38歳妊婦様に対して、
適正な段階を踏んだハイリスク妊婦様が、「こんな患者が来るので、貴女は転院ね!」
の指示に、素直に納得するのでしょうかねぇ? 
例え責任感がなくテメェ勝手で気儘な妊婦様でも、そのお腹の子の命は守らねばッ!
の立場に立てば、確かにそうかもしれませんけどねぇ ...。
ただねぇ。
そうしますと今後、このテの妊婦が増えませんかねぇ?
掛りつけ医がいなくても、産気づけば救急車を呼んで、救急センターでの強産(分娩テロ?)。
で、その後はお約束の料金も払わずにドロン ...。


難しいですねぇ。

23:30