日曜競馬 回顧

競馬


[有馬記念(G1)]


一つの時代を創り、隆盛を極め、そして宿命として去り、
そして新たな時代が創られていく。
G1勝利数7は歴代最多タイ記録、獲得賞金は前人未踏の
テイエムオペラオーを抜き、歴代1位。
そんな稀代の名馬と巡り会ったことは、競馬ファンとしては
何よりの喜びなのでしょう。
キタサンブラックというサラブレッドは、今日、競馬ファン
自認する人々の心と記憶の中に、いつまでも残り続けるでしょう。
そして、3年後にはキタサンブラックの仔がデビューすること
により、彼の血は縷々と、脈々と続いていくことになります。



しかし枠順の差がこうも明暗を分けるとはね...。
シュヴァルグランとスワーヴリチャードは、ヤマカツエース
シャケトラにクイーンズリングの位置取りが理想だったのでしょう。
やはり中山芝2500mは、外枠が不利です。両馬とも思ってもいない
位置取りを強いられました。
最後は猛然と追い込んできましたが、武豊どころかCルメール
手綱捌きの前で涙を飲みました。
クイーンズリングかよ...。Cルメールは目標はキタサンただ1頭
の競馬をしましたね。 なんていう余計なことを(苦笑)。



キタサンブラックの人気は馬主である北島三郎さんの影響も大きい
のでしょうが、それ以上に社台系の良血馬ではないこともファンを
広げたのだと思います。
父馬ブラックタイドディープインパクトの全兄ですが、母父は
完全なるスプリンターのサクラバクシンオー
大向こうを唸らせるような血統でない馬が、次々と良血馬を相手に
大舞台で倒し、勝ち進んでくれました。
ファンはどこかでキタサンブラックに自分を投影したのかもしれません。
自分も家柄も学歴も大したことないけど、やれば出来るかもしれない。
そんな想いが自然と胸の中にあったのかもしれません。
キタサンブラックには今度は種牡馬としての戦いが待っています。
自らの血を残すための争いですね。
でもね、キタサンブラックの仔には、競馬ファンの暖かい眼差しが
注がれることでしょう。





https://www.youtube.com/watch?v=1I47UxbbA6k:movie,w600



馬券は紙屑