生前退位

競馬

http://www.sankei.com/life/news/160713/lif1607130020-n1.html



天皇陛下生前退位」の意向示される


天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されて
いることが分かりました。数年内の譲位を望まれているということで、天皇陛下自身が広く内外に
お気持ちを表わす方向で調整が進められています。



天皇陛下は、82歳と高齢となった今も、憲法に規定された国事行為をはじめ数多くの公務を続け
られています。そうしたなか、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁
関係者に示されていることが分かりました。



天皇陛下は、「憲法に定められた象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだ」
と考え、今後、年を重ねていくなかで、大きく公務を減らしたり代役を立てたりして天皇の位に
とどまることは望まれていないということです。
こうした意向は、皇后さまをはじめ皇太子さまや秋篠宮さまも受け入れられているということです。



天皇陛下は、数年内の譲位を望まれているということで、天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表わす
方向で調整が進められています。
これについて関係者の1人は、「天皇陛下は、象徴としての立場から直接的な表現は避けられるかも
しれないが、ご自身のお気持ちがにじみ出たものになるだろう」と話しています。



海外では、3年前、皇室とも親交の深いオランダの女王やローマ法王などが相次いで退位を表明して
注目を集めました。



日本でも、昭和天皇まで124代の天皇のうち、半数近くが生前に皇位を譲っていますが、明治時代
以降、天皇の譲位はなくされ、江戸時代後期の光格天皇を最後におよそ200年間、譲位は行われて
いません。



皇室制度を定めた「皇室典範」に天皇の退位の規定はなく、天皇陛下の意向は、皇室典範の改正なども
含めた国民的な議論につながっていくものとみられます。



天皇陛下 象徴としての歩み



天皇陛下は、今の憲法のもとで初めて即位し、以来、象徴として望ましい天皇の在り方を求め続けられ
てきました。
平成元年の即位にあたっての記者会見では、「憲法に定められた天皇の在り方を念頭に置き、天皇
務めを果たしていきたい」としたうえで、「現代にふさわしい皇室の在り方を求めていきたい」と述べ
られました。



平成3年、長崎の雲仙・普賢岳の噴火災害では、そうした天皇陛下の考えが目に見える形で示されま
した。皇后さまとともに被災地を訪れ、避難所の板張りの床に膝をついて、被災者一人一人に同じ目
の高さで話しかけられたのです。その後も、阪神・淡路大震災東日本大震災など、大規模な災害が
起きるたびに被災地を訪れ、被災した人たちに心を寄せられてきました。また、障害者や高齢者の施設
を訪れるなど、社会で弱い立場にある人たちに寄り添われてきました。



こうした活動について天皇陛下は、平成11年、即位10年に際しての記者会見で、「障害者や高齢者、
災害を受けた人々、あるいは社会や人々のために尽くしている人々に心を寄せていくことは、私どもの
大切な務めである」と述べられました。そして、のちに、「天皇の務めには日本国憲法によって定めら
れた国事行為のほかに、天皇の象徴という立場から見て、公的に関わることがふさわしいと考えられる
象徴的な行為という務めがあると考えられます」と話されました。



こうした務めについて、天皇陛下は、「戦後に始められたものが多く、平成になってから始められたもの
も少なくありません。社会が変化している今日、新たな社会の要請に応えていくことは大切なことと考え
ています」と述べられていました。



天皇陛下は、「昔に比べ、公務の量が非常に増加していることは事実です」としながらも、「国と国民
のために尽くすことが天皇の務めである」として、数多くの公務を一つ一つ大切に務められてきました。



天皇陛下の負担軽減が課題に


天皇陛下が、一つ一つの公務に精力的に取り組まれるなかで、年齢に応じた負担の軽減が大きな
課題となってきました。



平成21年1月、宮内庁は、前の月に75歳になられた天皇陛下の負担軽減策を発表しました。
心身のストレスによる胃や十二指腸の炎症が見られたためで、天皇陛下は、式典での「おことば」の
多くを取り止め、宮中祭祀も減らされるなどしました。さらに、3年後には「狭心症」と診断されて、
心臓の冠動脈のバイパス手術を受けられます。宮内庁は、天皇陛下が高齢であることや、前立腺がん
の手術後、注射を続けている治療薬の副作用など、不安材料を挙げたうえで、さらなる負担軽減の
必要性を強調しました。



一方で、天皇陛下は、退院から僅か1週間後に東日本大震災の犠牲者の追悼式に出席されました。
その年、79歳の誕生日を前にした記者会見では、負担の軽減について尋ねられ、「公的行事の場合、
公平の原則を踏まえてしなければならないので、十分に考えてしなくてはいけません。今のところ
しばらくはこのままでいきたい」と述べられました。
天皇陛下は、天皇の公務について、公平に行われることが大切だとして、大きく変えられようとはせず、
宮内庁による見直しも行事の内容や日程を工夫するにとどまり、負担軽減は思うように進んでいません。



そうしたなか、82歳の誕生日を前にした去年暮れの記者会見で、天皇陛下は、「年齢というものを
感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました」と率直に老いや間違いを認め、「少し
でもそのようなことのないようにしていくつもりです」と述べられました。
宮内庁は、ことし5月には、天皇皇后両陛下の年齢にふさわしい公務の在り方を考え、両陛下の公務
の一部を取りやめると発表しました。公務の全体的な見直しが行われたのは7年ぶりでしたが、関係者
によりますと、当初、宮内庁が示した大幅な削減案に天皇陛下が難色を示され、見直しはごく小規模な
ものにとどまったということです。



http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160713/k10010594271000.html


やはり、天皇陛下のご意向に沿う形が一番いいのでしょう。
もう82歳ですからね。
数々の病魔と闘いながらの国事行為に日本国の象徴たる天皇陛下
としての御公務に励むお姿には頭が下がる思いですね。
いや、頭が下がるどころではありません。その気持ちを言い表す
言葉が見つからない自分の不甲斐なさを感じます。
国民の目に余り触れられない国事行為は兎も角、美智子妃殿下と
伴に被災地の避難所に出向き、靴を脱ぎ靴下のままで被災者と
同じ目の高さで励ます姿を見て、感服した国民も多いことでしょう。
あと数年とは言わずに、来年にでも退位され、残された日々を
妃殿下と伴に悠々自適の安らかに過ごされることを
1人の臣民として望むものです。
とろこで退位したらどのような尊称になるのでしょうか。
何たって約200年ぶりの移譲ですからね。
通常は、太上天皇とお呼びするようですが、ということは平成上皇
あぁ、元号が平成も残り僅かになるようですね。