お前は信用できない

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ギリシャに72時間猶予
信頼回復か離脱か欧州は最終決着迫る



ギリシャのチプラス首相はユーロ圏残留の道を残すために新たな緊縮措置を議会で可決させるよう、
3日間の猶予を与えられた。



12日のユーロ圏首脳会議に先だって開かれた財務相会合は、少なくとも740億ユーロ(約10兆1400億円)
に及ぶ支援パッケージについて具体的な交渉に入るにはまず、ギリシャが経済改革法を成立させること
が条件だとギリシャに求めた。
フィンランドのストゥブ財務相はチプラス首相がこの期限を守れない場合、ギリシャは通貨同盟を離れる
ことになると述べた。




ストゥブ財務相は「ギリシャにはまさに2つの選択肢が与えられた。白黒はっきりすることになろう」
と述べた。




6カ月に及ぶギリシャ政府からの一連の個人攻撃や矛盾するメッセージに業を煮やしたユーロ圏当局者
らは、チプラス首相の信頼性欠落が追加救済への大きな障壁となっていると認識。
もはや同首相の言葉だけでは信用できないとして、行動を求めている。



ドイツのメルケル首相は「ギリシャの経済的状況、さらにこの数カ月での悪化を考慮しつつ、信用と
信頼性という面で失われたものを考えると、事態は極めて厳しい」と記者団に述べた。




ギリシャでは資本規制下で銀行預金の引き出しが制限されている。欧州中央銀行(ECB)は同国の金融
システムがいつまで持ちこたえるのか、状況を見極めようとしている。
12日に予定されていた欧州連合(EU)28カ国の首脳会議は中止となり、チプラス首相は執行猶予を与え
られた格好。マルタのムスカット首相によると、この日中止となったEU首脳会議は、ギリシャのユーロ
圏離脱をどう扱うか協議することが目的だった。




「誠実な妥協」の用意




ギリシャはすでに債権団からの圧力に屈し、付加価値税(VAT)の増税や年金減額などを議会が可決
するなど姿勢を急変させている。チプラス首相は1週間前の国民投票で勝利した際には、ギリシャ
脅迫しているとしてユーロ圏を非難していた。




首脳会議の会場に到着したチプラス首相は記者団に対し、「誠実な妥協への用意がある」と話した。
「分裂ではなく統一された欧州を望む住民に対し、我々は責任を負う。当事者らが望めば、今夜中の
合意達成は可能だ」と述べた。




ルクセンブルクのグラメーニャ財務相が記者団に話したところによると、ギリシャの国有資産約500億
ユーロを独立した会社の下に置き、それを救済融資の担保として機能させる構想が浮上し、複数の閣僚
が支持している。



→ http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NRDT9VSYF01T01.html



さてと。チプラス首相は先頃まで、ドイツにナチスによるギリシャの被害
などの賠償を声高に叫んでいたこともあって、ドイツのメルケル首相は
ギリシャの破綻は止む無し。
フランスはチプラス首相の要請により財務顧問団を派遣していただけあって
ギリシャより財政事情が少しマシなイタリアと共に、ギリシャ救うべし。
独仏が真っ二つに割れては、合意には至らないでしょう。
これでハッキリしたのは、ギリシャのチプラス首相に対する不信感ですね。
お前なんか信用出来ないから実効性を保障せよ、と。 もっともですな。
いずれにせよ、国内の銀行の金庫が空になってしまった今では、もうギリシャ
選択の余地はなく、EUの要求をそのまま飲むしか選択肢はありませんね。