著者 知念実希人氏の特典サイン本
長野県の山奥に聳え立つ洋館、 九頭龍邸に招かれた天久鷹央。
そこで彼女を待っていたのは、計算機工学の天才、九頭龍零心朗
からの「最後の依頼」だった。
だが、捜査を開始し間もなく、とある 「殺人」が起き、事態は
混迷を極めていく。浮かび上がる容疑者たちと、連鎖する事件。
そして最後に嫌疑がかかったのは、まさかの…?
現役医師が描く本格医療ミステリー、書き下ろし長編!
まぁ、「天久鷹央の事件カルテ 」シリーズの最新書下ろし本です。
内容的には、最初の2ページで犯人が推察出来るところが、どうも ...。
デキとしては、このシリーズでは標準的かな。
毒と難病の医学的知識・トリックを楽しむような1冊です。
ストーリーは、「オリエント急行殺人事件」「そして誰もいなくなった」
あたりから着想を得たのでしょうか。
初版が2024年10月15日なので、もう向こう1年は、この
シリーズの書下ろしが読めないのが、少し残念ですかね。
★★★★☆
[武蔵野ステークス(G3)]
秋も深まってきた今日この頃、G1も年末のホープフルステークス
まで続きます。天高く馬肥ゆる秋、サラブレッドの完成型は4歳の
秋と言われますが、世界的に3歳クラシック、特にダービーを頂点
としたレース体系になり、仕上がりの早い馬にとって有利な状況で
はないでしょうか。個人的には3歳同世代同士のクラシックよりも
異なる世代のガチンコ勝負である、秋のG1戦線が楽しみです。
JBCクラシックを制して、少し嫌なところから解放されたのか、
そんなに生まれ育った佐賀競馬場で勝てたのが嬉しいのか、川田
騎手の感極まるが如くの喜びようは珍しかったですね。マカヒキ
で日本ダービーを制した時よりもこみ上げてくるものがあったよ
うに見えました。
ここも主役でいいような気がする川田騎乗の◎エンペラーワキア。
初のダート千六になりますが、府中なら千四よりもむしろ千六の
方が向いていると見ます。芝スタートは仁川・淀のダート千四で
前々につけられるくらいですから、芝発走には問題ありません。
チャンピオンズカップよりフェブラリーステークス向きだと思います。
チャンピオンズカップを狙うなら、先週のみやこステークスに出た
のではないでしょうか。ここは、フェブラリーステークスへの試金石
というか適性を見極めるための出馬かもしれません。このレースを
逃したら、府中ダート千六の重賞はありません。前哨戦の根岸ステー
クスは千四ですから。しかも、既に快勝しているレースです。
相手は絞れば、ペイシャエス、タマモロックにショウナンライシン
の3頭です。ほぼ、この4頭の競馬ではないでしょうか。
それでも、穴馬も押さえます。
単騎で逃げるメイショウテンスイ、人気では買えない藤岡佑介ですが
適正ある舞台でエルゲージ、展開が向けばビヨンドザファザーの末脚、
前走のマイルチャンピオンシップ南部杯では、確かにレモンポップと
ペプチドナイルの一騎打ちでしたが、人気薄でも3着に入ったキタノ
ヴィジョン。