天久鷹央の推理カルテ

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現役の医師のミステリーだけに、真実味と現実味があり、勿論ミステリー
なので架空の箇所もあるでしょう。でも、そんなの気になりません。
医療関係ミステリーだけに医療の専門用語がふんだんに出てきますが、
それもさして気になりません。
これも著者・知念実希人氏の筆使いの上手さなのでしょう。
私は5年間ほど病院関係の仕事をしていたので、その間、病院に出入り
して現場の医師や事務職の話など聞いていました。
そんな中で後に見つけたのが、この「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ。
シリーズですが、第1巻からずっと読み続けています。
で、あっという間に、この2冊を読み終えてしまいました。
通退勤時の電車の中に昼休み、兎に角、開いている時間があれば読み耽って
しまいます。
作者である知念実希人氏の他の作品群も、なかなか面白いですよ。



天久鷹央の推理カルテ
「吸血鬼の原罪」
二つの傷跡。抜かれた血液。
犯人は……吸血鬼?
東久留米市の公園。荒川の河川敷。
そして、東京湾の沿岸。
三つの場所で相次いで見つかった遺体。
被害者はいずれも首すじに二つの傷跡があり、
ほぼすべての血液が抜き取られていた……。
まるで「吸血鬼」が起こしたかのような連続殺人。
捜査一課の桜井公康から内々に相談を受けた
天才医師・天久鷹央は、事件解明に動き出す。
現役医師による本格医療ミステリー、書き下ろし最新作!


羅針盤の殺意」
「頼んだよ……鷹央君」
師を殺したのは、誰だ?
御子神氷魚。帝都大学の元主任教授で、現在は総合病院の院長を務める彼女は、
天久鷹央の学生時代の師だった。同じ個性を持つ氷魚に導かれ、診断医の道を
志した鷹央。天才医師が唯一「先生」と呼ぶ存在は、しかし不治の病に冒され
ており、最後には不可解な死を遂げる。謎めいた言葉を遺した師の真意を知る
ため、鷹央は捜査を開始するが……。師弟の絆を描く、本格医療ミステリー!



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