日曜競馬 展望

競馬


もう幾度も書いてきましたが、個人的にはクラシック路線よりも、世代が異なる
有力馬が出走する古馬G1、例えば天皇賞(秋)とか有馬記念の方が、好きですね。
まぁ、でも世界中のホースマンが目指すのは「ダービー」であることには変わり
ないので、こちらも競馬の祭典に、参加してみましょ。


[東京優駿日本ダービー)(G1)]


今年の出馬表を見ると、競馬歴30有余年の私でさえ、見たこともないメンバーが
集まりました。全馬が本賞金1600万円以上、つまり出走全馬がオープン馬に
なります。こんなクラシックレースも珍しいです。
つまり人気薄でも、そこはオープン馬、侮れないのかもしれませんね。
ダービーの最重要ステップレースは、言うまでもなく皐月賞です。その皐月賞
上位入選組のレベルが、これまた高かった。レースはハイペースのレコード決着。
そこで3着馬であるジャンタルマンタルが、NHKマイルカップで快勝劇。
近5年の日本ダービーにおいて、複勝圏内のうち皐月賞組が12頭と圧倒的な
成績を収めています。勿論、これは偶然ではありません。


皐月賞組以外では、青葉賞組・プリンシパルステークス組に京都新聞杯組などが
揃っていますが、それぞれソコソコの成績なのですが、如何せん皐月賞組と比較
してしまうと、裏街道というより路地裏から出てきた出走と思えてしまい、ちょっと
どうかなと思ってしまいます。モレイラ騎手は勿論怖いのですが、皐月賞組が
経験してきたハイレベルの皐月賞を思うと、格下感は否めません。人もそうかも
しれませんが、馬はそれ以上に強いライバルと競って強くなっていくものです。
今年の日本ダービーは、皐月賞組だけでの勝負とします。


皐月賞はてっきりジャンタルマンタルが勝ったと思った刹那、◎ジャスティンミラノと
コスモキュランダが突っ込んでのワンツーでした。しかも、ハーペースで引っ張った
メイショウタバルの5番手、4番手を走っていながらの、最後のひと押しの脚は価値が
あると思いますね。
今年のダービーは、メイショウタバルが取消したことにより、逃げ馬不在のスローな展開が
予想されていますが、それでも大丈夫。蚊の止まるようなスローペースの共同通信杯
しっかりと折り合い、上りは32.6。上り勝負でレガレイラに劣ることはないでしょう。
確かメジロマックイーン以来ですかね、親子三代のダービー制覇を狙える位置にいます。


相手はレガレイラなのですが、如何せんスタートとそこからの二の足が遅い馬なのですが
それが1枠2番枠を引きました。幾ら末脚は確かでも、1コーナーを何番手で進むのかが
杞憂ですね。勿論、鞍上のルメール騎手は、レイデオロで魅せた時の神騎乗をすることも
十分にあります。
コスモキュランダ、アーバンシックにシンエンペラーは当然押さえます。
穴では、調教師リーディングを突っ走る矢作厩舎が送り出す、ドゥラメント産駒のミスター
ジーティーJBC2歳優駿で、後にケンタッキーダービー僅差3着のフォーエバーヤング
と差のない2着で、芝ではまだ未知の部分が多いサンライズジパング。大外枠ですが、その分
気楽に乗れて、朝日杯フューチュリティステークス皐月賞で上り最速を記録した
エコロヴァルツを挙げておきます。