日曜競馬 展望

競馬

[第165回 天皇賞(春)]



ウェザーニュースの予報では、阪神競馬場は日曜の3時頃からお昼頃まで
の降雨があるようですが、馬場に影響を及ぼすほどかは、分りません。


最近のクラシックは、トライアル戦のみならず、色々なローテーションか
らの出走で結果を残してきていますが、長距離古馬の頂上決戦である、こ
天皇賞(春)はどうでしょうか。
春のG1戦線は4戦を消化していませんが、1番人気馬は皐月賞の3着が
最高順位で4連敗中です。うち3戦が惨敗ですね。


ステップレースとしては、過去10年で馬券になった30頭中10頭が
阪神大賞典組、9頭が日経賞組、その他でもG1・G2からの出走馬を
合わせると30頭中、全29頭が前走はG1・G2です。
唯一の例外が、7年前のフェイムゲームダイヤモンドステークス1着
馬)の2着だけです。
年齢別では、4歳9頭、5歳10頭、6歳以上11頭ということで、ベ
テラン勢が優勢なようです。


実績なら最上位の1頭であるディープボンドですが、如何せん18頭中の
18番枠。1979年(42年前)にカシュウチカラが勝った後は、16頭が出
走しましたが、馬券圏内はゼロです。(1・0・0・18)と試練の枠順
ですね。前走の阪神大賞典は仕上がり途上とはいえ、勝つには勝ちました
が、辛勝ですね。この枠順だけに、前には行けないかもしれません。


出走中唯一のG1馬であるタイトルホルダーにも、データとしては、試練
の歴史が立ちはだかっています。過去16番枠は(0・4・2・28)と、
近年では10年前にトーセンジョーダンの2着というのがありますが、こ
の枠順で勝った馬はいません。
が、そこはG1馬。世代レベルの高い4歳勢で、エフフォーリアは天皇賞
(秋)に回りましたが、菊花賞でつけた着順は5馬身。完勝でした。
最初はハナに立つまでは多少の脚はつかいますが、阪神16番枠以上に不
利な有馬記念での大外枠である16番枠から2番手に立てたように、今回
も強気の先行策には変わりないでしょう。
因みに皐月賞は、年度代表馬のエフフォーリアの2着です。この時は2番
手から途中でハナに立っての成績です。
が、前走の日経賞は、やはり仕上がり途上とはいえ、こちらも辛勝。
この馬の長所は4勝がすべて逃げ切り勝ちで示されるように、自分で競馬
を作る強みがある反面、そこが死角になる可能性も否定出来ません。
が、このメンバーではハナを主張する馬がいない以上、この馬が行くので
しょう。2周目が内回りなのは、この馬にとっては幸いですね。
因みに横山和生騎手は、小倉大賞典日経賞アンタレスステークスと、
今年は既に重賞3勝。全国リーディング7位と乗れています。


ただし、以上の枠順云々の結果のほとんどが、京都芝3200m ですので、
阪神コースに変わってはどうでしょか。因みに昨年は1番→12番→3
番枠の決着でした。


さて、困りましたね。枠順にだけ余り拘り過ぎるのは ...。
58キロを背負いますが、テーオーロイヤルの勢いとスタミナ、アイアン
バローズ、マカオンドールにシルヴァーソニックなどの長距離適性に目移
りしてしまいますが、ここは絶好枠を引き当てた、一発勝負強い石橋脩
手のアイアンバローズに期待します。
これだけ枠順の有利差があれば、ディープボンドに逆転は可能でしょう。
当然、相手は手広くになりますね。
ほとんど泣き言のような「展望」になってしまいました(苦笑)。