日曜競馬 回顧

競馬

[第165回 天皇賞(春)]



強い馬は強い!を体現したのは、タイトルホルダーでした。
G1で7馬身差の圧勝なんて、ナリタブライアン菊花賞を彷彿させ
る快走劇でした。勝負の「形」を持っている強い馬が、その形にドン
ピシャとはまったら、こういう結果になるのでしょう。
道中のラップですが
60.5-63.1-59.4-13.2 という理想的なラップを
踏みました。特に、2000m ~ 3000m の59.4で勝負は決まりまし
たね。後続馬になし崩しに脚を使わせてしまいました。
必要に絡んできたクレッシェンドラヴにテーオーロイヤルなど眼中にな
いかの如くのマーペースを突き通しました。
横山和生騎手は、誉められて然るべきでしょう。
ゲートからのスタートダッシュも早かったですね。


生産者である岡田スタッドの岡田牧雄氏は、次走を宝塚記念と話して
いましたが、宝塚記念にはドバイターフを逃げ切った(同着)快足の
パンサラッサも出走見込みです。パンサラッサ、吉田豊騎手、矢作調
教師ともども、ハナを他馬に許すことはしないでしょう。それとも、
強引にでもタイトルホルダーが、ハナを叩くのか、2番手なのか、見
物です。
6月26日に開催されますが、馬場は相当傷んだ状態で、梅雨時期だ
けに馬場のコンディションも問題になります。
阪神 2200m をスタミナ比べに持ち込めば、勝機もありますね。


2着のディープボンドは、最大のライバルが単騎逃げをしている以
上、その馬を射程圏内に収めて走らざるを得ませんでした。
道中、いつものように余り反応は良くなく、和田騎手も追い通しで
したが、最後は意地でテーオーロイヤルを交わしました。
3着のテーオーロイヤルは、初の58キロでも頑張りましたね。
最後は息が上がってしまいましたが、いい経験になったと思います。


振り返れば
日経賞1着 2番人気 タイトルホルダー
阪神大賞典1着 1番人気 ディープボンド
ダイヤモンドステークス 1着 4番人気 テーオーロイヤル
と、実に堅い決着でしたね。中穴党の出る幕はありませんでした。
次いでですが、ステイヤーズステークス出走組も出番はありません
でしたね。レールレベルが違い過ぎるのでしょう。
記憶では、メジロブライトステイヤーズステークスを大差で勝っ
て、阪神大賞典で連勝して、天皇賞(春)を制して以降、まったく
縁の無いレースです。
春のG1を吹きすさんだ嵐も、ここで小休止でしょうか。
ただ、ここでも1番人気馬は、勝てませんでした。
次週のNHKマイルカップは、さて、どうなるのでしょうか。