中国の富裕層、香港から資産移転の可能性
「安全法」を懸念=金融筋
中国政府が制定を目指す「香港国家安全法」により、本土の当局が
香港にある資産を追跡し、差し押さえることが可能になるとの懸念
から、中国の富裕層が香港からの資産移転に動く可能性がある。銀
行関係者などが明らかにした。
香港市場に投資されている資産は約1兆ドルを超えているとされる
が、このうち半分以上は本土の個人投資家が持つ資金だとみられて
いる。
これまで香港は、中国との密接な関係と本土とは異なる法制度、お
よび通貨ペッグ制の恩恵を受けていたが、資本や人材の流出により、
金融センターとしての地位を喪失する瀬戸際にある。
ロイターが取材した銀行関係者ら6人によると、複数の中国人顧客
が、他の海外金融拠点に資産を振り向けようと考えている。移転先
としてはシンガポールやスイス、ロンドンが有力という。
欧州系資産運用会社のアドバイザーは、香港への投資機会をうかが
っていたある中国人投資家が、代わりにシンガポールで投資用マン
ションを5部屋購入したと明かす。
シンガポールを拠点とする金融関係者は、中国人富裕層から香港以
外での口座開設について問い合わせが増えていると指摘した。
中国側は基本法23条で、香港政府が、国家反逆、国家分裂、動乱煽動、
中央政府転覆、国家機密窃取の行為を禁止し、外国の政治組織や団体が
香港で政治活動をすることを禁止し、香港の政治組織・期間が外国の政
治組織や国体と関係をもつことを禁止する法律を自ら制定すべし、とい
う「国家安全条例」制定条項を規定した。
中国共産党独裁政府は香港発の民主化の波を、ここまで恐れる
必要があるのかね。中国共産党独裁政府を脅かしかねないの?
取り急ぎ、香港の国際金融センターとしての役割は、急低下し
ます。そして政治的・社会的自由度は、中国本土並になってし
まうのでしょう。言論・表現の自由は過去の遺物。
あと、中国は香港に海軍基地を作るつもりじゃないかしら。