世界同時株安に終止符は…

競馬


世界株安連鎖、震源地は日本




いま、世界で一番注目されている株式市場は日本。そして、最も注目の通貨は円であ
る。昨日(20日)今日(21日)と、日本発世界株安連鎖が意識され始めた。




世界の投資家が、日本株を売ることで、アベノミクスへの不信任票を投じている。
そのアベノミクスの司令塔たる人物の一人に、金銭授受疑惑が浮上したことも、なん
ともタイミングが悪い。海外勢も日本の政局に強い関心を寄せている。




頼みの綱は日銀追加緩和だが、バズーカの大砲はあっても、弾丸が尽きた印象を海
外には与えている。ヘッジファンドのなかには、追加緩和発表で一時的に上がったと
ころは、絶好の売り場と意気込む輩(やから)もいる。政策効果の賞味期限は48時間
程度と言ってはばからない。もし自分が日銀の立場だったら、なんといわれようと、
やるぞと言い続けて、売りへの抑止効果を狙う、とまで語る。やったら、それで、お
しまい。やらないほうがマシというわけだ。




内部要因として注意すべきは、昨日あたりから、信用取引の追加証拠金(追い証
の連鎖が見られ始めたこと。さしたる理由もなく、2日で日経平均が1000円以上下げ
たことの理由の一つとして挙げられよう。




相場の怖いところは、こうなると、後講釈でなんといおうと、低い価格水準で新た
なレンジが既成事実として形成されてしまうことだ。これまで下値のメドとされてい
た1万7000円が、1日で上値抵抗線と化してしまう。しかも、プログラム売買が機械
的に売り注文を発動するので、これまでの「相場の法則」が役に立たないことが頻繁
におきる。企業業績というミクロ要因も、マーケットの売りのエネルギーに圧倒され
るパワープレーの世界なのだ。




この下げの連鎖を断つには、日本側からの回復要因が見えぬ限り、米連邦準備理事
会(FRB)のイエレン議長あるいは米連邦公開市場委員会(FOMC)の「一言」
しかない、と筆者は感じている。




上海株と人民元は当局のなりふりかまわぬ介入で支えるのがやっと。原油価格は政
策対応や国際協調が効かない。生産者が我慢比べに徹し、石油輸出国機構(OPE
C)が価格調整役を放棄したことは、市場原理に任せたということ。原油市場の市場
原理とはニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物市場での売
買による価格形成ということだ。ここは、いずれきたるべき自律反転を待つしかある
まい。




その点、米国の政策金利は、その名の通り、政策対応で決まる。来週のFOMC声
明文で、利上げ回数1〜2回とほのめかせば、政策の先行きを示すフォワドガイダ
ンスとして、市場の不透明性を和らげる効果が歓迎されよう。




米利上げが、今回の世界株安要因の全てではないが、そもそもの原点にはなってい
るので、その帰趨(きすう)が市場に与える影響は依然大きい。




「中銀依存の相場」といわれようと、「NY市場頼み」といわれようと、とにかく
負の連鎖にブレーキがかからないと、原状回復はなるまい。



http://www.nikkei.com/money/gold/toshimagold.aspx?g=DGXMZO9637445021012016000000


[,w500]


世界的株安の連鎖は止まることを知りません。
シナ経済の失速、原油安、世界経済の見通し不安、中東情勢の暗雲
などが主な要因として上げられています。
しかし、日本の株安はこれだけでは説明出来ません。
さしたる理由もなく大きく下げ続けています。
海外の株安に円高基調があるにせよ、下げ過ぎですね。
昨日は余りの急落に損切りをしそこねて、追証騒動で個人投資家
大損を被ったとのこと。
昔、政府がPKO(price keep organization)なる株価下落対策
を行いましたが、今では無理でしょう。
政府・日銀が介入したとしても、投資家のマインドが改善しない
限りは、どんな介入をしても一時的ですね。
では投資家マインドの復活は?
恐らく、先行きの暗雲がいいにしろ(悪いにしろ)晴れなければ
だめでしょう。株価は先行き不透明感を何よりも嫌うものですから。