IS拠点空爆のエジプト 有志連合に支援を要請
エジプト政府は、過激派組織IS=イスラミックステートが北アフリカのリビアでエジプト人21人
を殺害したことへの報復として16日、リビア国内のISの拠点に軍による空爆を行ったうえで、
アメリカが主導する対ISの有志連合に対し支援を要請しました。
エジプト軍は16日、過激派組織ISがリビアで拘束していたキリスト教徒のエジプト人労働者21人
を殺害したとする映像をインターネット上で公開したことへの報復として、リビア東部にあるISの
拠点に対する空爆を行いました。
空爆はリビアの空軍と共に行われ、エジプト軍によりますと、これまでにISの訓練施設や武器庫など
を破壊したということで、エジプトの国営メディアはリビア軍の司令官の話として戦闘員64人を殺害
したと伝えています。
そのうえで、エジプト外務省は声明を出し、「国際社会はテロ組織に対し、速やかに行動を起こす責任
がある」として、アメリカ主導の有志連合に対し、シリア、イラクだけでなくリビアでもISの掃討に
乗り出すべきだとして支援を要請しました。
エジプト軍は、東部のシナイ半島でISの支部を名乗る武装組織に対する掃討作戦を続けています。
このため、西隣のリビアにISの脅威が広がることに危機感を強めており、エジプト政府は今後、
リビアへの介入を国際社会に求めていくものとみられます。
エジプトは、過激派組織ISなどのテロ組織との戦いを推し進めるために、フランスからラファール
戦闘機24機や艦船などの購入契約を結び、購入額は50億ユーロ以上に上ると伝えられています。
エジプト軍は、リビアでは16日からISの拠点に対する空爆に乗り出したほか、東部のシナイ半島では
ISの支部を名乗る武装組織との掃討作戦を続けており、兵器の近代化が喫緊の課題になっていました。
フランスがラファール戦闘機を輸出するのは初めてだということです。
→ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150217/t10015510511000.html
世界各国が狂気のテロ組織ISに対する軍事行動を起こしています。
21人もの国民が海岸で惨殺され、海を血の色で染められては、
力による軍事行動を起こすのは当然でしょう。
日本も他人事ではありません。既に2人の犠牲者を出しています。
人道的支援も結構ですが、日本はこのような残虐なテロ行為を許さない
と、国際社会にアピールするためにも有志連合の作戦範囲内において
軍事行動(爆撃)も必要ではないでしょうか。
あと、余り大きな声では言えませんが、航空自衛隊と海上自衛隊にとって
絶好の実践訓練にもなります。好機ですね。