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中国軍ナンバー2党籍剥奪 習指導部 軍掌握へ賭け


習近平指導部が中国人民解放軍のナンバー2だった徐才厚・前中央軍事委員会副主席の党籍を剥奪
したことは、軍の掌握に向けて大きな賭けに出たといえる。
しかし、党内の権力基盤が決して強くない習指導部が軍の実力者に捜査のメスを入れたことで、党
や軍から大きな反発を受けることも予想され、政権を一層不安定化させる可能性もある。



軍では2012年、徐氏の腹心として知られる谷俊山・元軍総後勤部副部長が失脚し、徐氏の汚職
疑惑も以前からたびたび噂されてきた。しかし、これまでの江沢民胡錦濤両政権は、いずれも軍の
反発を恐れて軍首脳の汚職犯罪を捜査してこなかったことから、習政権も徐氏には手を付けられない
のでは、との見方が強かった。

 


しかし、発足直後から反腐敗キャンペーンを展開し、「ハエもトラもたたく」と宣言していた習政権は、
徐氏を「トラ」と位置づけ、事前に現役の軍幹部に多数派工作を展開して摘発への支持を取り付けるなど、
水面下で綿密な準備を進めていたとみられる。

 


中国人民解放軍の各軍区司令官と副司令官は3月から4月にかけ、軍の機関紙などで習主席への忠誠を
誓う声明を相次いで発表し、その真意について話題となっていた。
今から考えれば、この時期は徐氏が取り調べを受け始めた時期とほぼ重なる。
習主席は各司令官に対して「徐氏を摘発する決意」を伝え、驚いた司令官たちは慌てて忠誠を誓ったと
みられる。

 


また、習主席の盟友で、党中央規律検査委員会書記の王岐山氏は、5月19日から6月22日まで、1カ月
以上も公の場に姿を見せなかった。一時は「病気説」もささやかれたが、徐氏の摘発に向けて、事件の捜査
に専念していた可能性が高い。

 


中国共産党筋は「徐才厚氏の党籍剥奪は北朝鮮張成沢チャン・ソンテク)氏処刑と同じくらいインパク
がある」と話す。今後、徐氏の裁判をうまく乗り切れば、習政権にとって大きな成果となる。
しかし、中国の軍は「汚職のデパート」といわれている。徐氏だけではなく郭伯雄・前軍事委員会副主席など、
ほかの軍首脳にも多くの汚職疑惑がある。習指導部はそうした疑惑すべてに手をつけられるのか。
また、身の危険を感じた軍幹部が逆に結束して反撃してくる可能性もあり、今後の展開は予断を許さない。


→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/140630/chn14063023550013-n1.htm


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中国人民解放軍には“直営の企業”が約2万社あると
いわれています。
直営企業の他にも軍には様々な企業との取引があります。
政府関係者の汚職は昔からの中国の伝統として引き継がれて
いるようです。



その昔、死に物狂いで科挙に臨んだのは、何も当時の政府を
よくしようなどという志ではなく、政府官吏になれば一族郎党
の生活が保障されたからです。そう、汚職・賄賂などでですね。
歴代の王朝が凋落した要因の一つが、汚職・賄賂などによる
王朝を実質に司る官僚機構の腐敗にあります。
たかが軍のナンバー2の党籍剥奪ぐらいでは、何も変わらない
でしょう。



変わらないどころか、ブーメランとして自らの首を絞めかねません。
英紙ガーディアン(電子版)などは、中国の習近平国家主席
温家宝前首相ら有力政治家の親族十数人が、租税回避地として
知られる英領バージン諸島の会社を通じて資産を運用していると
伝えました。



同紙記者らが参加する団体(本部・米ワシントン)が入手した
関係書類を分析したところ、習主席の義兄や温前首相の娘婿と息子、
李鵬元首相の娘らは、欧米の金融大手や会計事務所の支援で、
バージン諸島に資産運用のための会社を設立。2000年以降
だけでも推計1兆〜4兆ドルの資産が中国から流出したという。



まずは、隗より始めよ、ですね。