「起訴相当」政治家の去就とキングメーカー

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菅首相「鳩」切り崩すクセ球 
鳩山氏「支持決めてない」と突き放す


「どうすればいいですかね」
菅直人首相は23日夜、鳩山由紀夫前首相に電話し、9月の党代表選について相談を持ちかけた。
小沢一郎前幹事長の出馬回避をはかりたい首相は、小沢氏とのパイプ役として鳩山氏に期待したようだ。


この日、首相は1回生議員との懇談会で「小沢さんは独特で、フランクに話せる人ではない」と、
腹を割って話せないことをぼやいていた。
だが鳩山氏の返答は素っ気ないどころか、首相の1回生との懇談会への不快感を示すものだった。

 
「泰然自若でいいんじゃないですか。選挙目当てと思われるのはプラスにならない。国政に専念する
姿を見てもらうべきだ」

 
鳩山氏はこの後、BSフジ番組に出演し首相とのやり取りを暴露してみせた。

 
首相は小沢氏に批判的な世論を背景に、「脱小沢」路線の堅持を求める仙谷由人官房長官枝野幸男
幹事長らに軸足を置いてきた。
これに対し、鳩山氏は小沢氏も含む挙党態勢を、代表選後の人事でつくるよう求めてきた。

 
首相は懇談会のなかで、「鳩山さんや輿石東参院議員会長)さん、小沢さんも含め、前向きに進める
という態勢を作るつもりだ」と、代表選後の挙党態勢づくりを示唆。
さらに「小沢さんがいてくれたから政権交代できた。大変な手腕だ。
いずれ小沢さんのような人が必要になる時もある」と、気味が悪いほど小沢氏を持ち上げていた。

 
にもかかわらず、鳩山氏はなぜ、厳しい態度をとったのか。
首相の“挙党態勢”発言が、鳩山グループ衆院1回生を切り崩すための「クセ球」とにらんだ
からにほかならない。


事実、「反小沢」の前原グループからは「懇談会の発言と権力行使は別だ。人事は勝者が決める」
(幹部)との声も出ている。

 
「19日の(鳩山グループの)研修会で小沢さんが『がんばろう』と言ったのは出馬するとの言葉
だと思った。(首相と小沢氏が)ガチ(本気)で戦ったら国民のためにならない。首相は能力主義
の人事をしてほしい」

 
鳩山氏はこうも述べた。首相がいまのところ「脱小沢」路線を放棄するつもりはないとみているようだ。

 
これまで、条件付きでの首相再選支持を語ってきた鳩山氏だが、一層の圧力をかけるつもりか、
BSフジ番組では首相再選について「結論を出したわけではない」とまで発言した。

 
一方、小沢氏は23日、都内の個人事務所で山田正彦農水相小沢グループの議員と面談した。
小沢氏は出馬について「かなり悩んでいる」(周辺)とされる。
首相になれば国会で「政治とカネ」の問題で集中砲火を浴びるのは確実だ。

 
もともと小沢氏は、公認権と年間170億円の政党助成金を扱う幹事長ポストを重視しているとされる。

 
小沢氏が満足するように幹事長ポストを首相が差し出すか、それとも「脱小沢」を貫くかが、代表選の
焦点になっている。


→ http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100823/plc1008232340014-n1.htm

つい先般の参議院選挙前に“金と政治”の問題を追及され、憔悴し切って
首相を辞任したのもつかの間、ここにきて何やらキングメーカー気取りが
気に入りませんね。
そもそも小鳩両氏に関していえば、“金と政治”の問題は何も解決してませんよね。
職を辞すれば責を問わずはオカシイですもんね。