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[第139回 天皇賞(春)]


数あるG1競走の中で、前日からワクワクするのが
所謂、8大レースですね。
皐月賞東京優駿菊花賞桜花賞牝馬優駿
天皇賞(春・秋)・有馬記念
中でも、やはり伝統と格式を誇るのが、天皇賞でしょうか。
何たって、他のスポーツ競技で「天皇杯」は幾つもあるものの、
天皇賞」はこの春・秋の競馬のみです。
京都・芝・三千二百米 3分チョイの手に汗握るスリリングな
競馬というドラマを期待しますよね。


さて、今年は珍しい18頭のフルゲート。
「この面子ならこの馬でも、もしかしたら…、よし! 出走させるべ!」
と厩舎・馬主関係者が考えたかどうか知りませんが、確かに混戦模様。
例え5着でも賞金が1,320万円です。 この面でも十分に魅力的ですね。
参戦することに意義がある、と。
小粒な面子と思われがちですが、実は18頭中にG1馬は6頭ですので
そうそうレヴェルが低くはないハズなのですが、「昔の名前で出ています
のような馬も多く、やはり例年よりレヴェルは低いかもしれません。



過去10年、フルゲート18頭で施行された天皇賞(春)の傾向は?

○平成15年 1位ヒシミラクル(7番人気) 2着サンライズジェガー(8番人気)
       馬連16,490円
○平成16年 1番イングランディーレ(10番人気) 2着ゼンノロブロイ(4番人気)
       馬連36,680円
○平成17年 1位スズカマンボ(12番人気) 2着ビッグゴールド(14番人気)
       馬連85,020円



馬連平均 46,063円 大荒れの傾向ですね。
偶然でしょうか? やはり確りした信頼出来る実力馬が出ないと、
こういう結果になるのかもしれません。
ただし、大荒れの3回とも鞍上は、角田・後藤・横山典・オリヴァー・安藤・和田と
「馬で分からなければ、騎手で買え!」の格言も、頭を過りますかね。
やはり未知の淀・外回り・三千二百米のG1ですから、未知数の部分が多いですね。
因みに、11頭〜12頭で施行された平成11年〜14年の4回は
勝った馬がスペシャルウイーク、テイエムオペラオーマンハッタンカフェで、
2着馬も信頼出来る実力馬で決まりましたので、平穏な配当で済んでますね。
やはり未知の淀・外回り・三千二百米、



今年の天皇賞(春)ですが、ある程度裏付けのある未知の魅力を買いまして
◎は充実一途のジャガーメイルにしようかと思いきや、
「京都・芝コース・未経験馬」は過去に2着すらきたことがありません。
大一番を前に少々嫌なデータですね。
調教も良く重賞2連勝で勢いに乗るアサクサキングスは、昨年の有馬記念以降
京都記念阪神大賞典と2つの重賞を使い、勝ったもののクビ・ハナ差の激戦。
おまけに前走は阪神での道悪馬場での大接戦のため、疲労度がやはり少し心配ですね。
最後、脚が上がってましたもんね。
レース後のよくあるコメントで「目に見えない疲れが・・・」とかさ。
それに …、菊花賞馬に対して失礼ですが母馬がジェニュインの全妹というのも …。 



で、◎はアルナスラインにしました。
菊花賞では時計差なしの2着、前走では漸く重賞(G2)を制して、堂々の参戦。
昨秋のアルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ戦)では、アルナスラインは58キロに対して、
勝ったスクリーンヒーローは53キロ。 
その5キロ差を持っての着差は0.2(1 3/4)です。
何より、その時の胴元(JRA)が両馬に5キロ差を与えたほど、実力差があったと
視るワケですね。 有馬記念も0.2差です。
今回の両馬の違いは、京都・芝コースの経験の有無の差、それだけですかね。
今年はテイエムプリキャアとホクトスルタンという確固たる逃げ馬が揃ったので
例え、テレビ馬的な離し逃げを演じても、スローペースはないでしょう。
二千四百の持ち時計が、2.23.5(東京)。 
東京の開幕週で高速馬場であっても、ハンデ57.5キロを背負ってのものだけに
京都の高速決着にも問題はないと思われます。



馬連の相手は、手広く
ジャガーメイル ネヴァブション ドリームジャーニー モンテクリスエス
スクリーンヒーロー アサクサキングス ヒカルカザブエ  の7頭です。
枠連なら 2−(2・6・7・8)の4点でしょうか。