いつものコトですけどね

競馬

『中国メディア、オバマ就任演説から敏感語句カット』


1月21日午前2時(日本時間)、オバマ大統領就任演説をいち早く
視聴したい多くの中国人が中央テレビ局の遅延「中継」に
満足せず、インターネット上の海外メディア・サイトに
アクセス、生中継の放送を見ていた。
一部の鋭い視聴者が即、中央テレビがオバマの演説の中、「共産主義」などの
敏感語句をカットしたと気づいた。

 
中国共産党政権にとっては、米国新大統領の就任儀式をどのように報道するのか悩むところだ。
自由と人権のために戦う精神が脈々と伝えられている米国では、2百万人が集まった。
新たな米国の夢の実現に感動と決意を示すこの壮大な儀式は、中国の視聴者にはあまりにも
啓発的な場面だ。
中国中央テレビ局が考え出した措置は、ライブより1分間遅い「生中継」、しかも、場面は、
オバマ大統領が演説するところのみに限定している。

 
想像通り、オバマの演説は、マイルドであるが中国共産党政権の敏感領域を触れた。

 
「思い出してみてください。先輩たちがファシシズムと共産主義に抗した際、単にミサイルや戦車を
用いるのではなく、強い連帯と堅固な信念を持って戦った
(Recall that earlier generations faced down fascism and communism not just with missiles and tanks,
but with the sturdy alliances and enduring convictions)」。

 
しかしおそらくミスで、通訳者が「ファシシズムと共産主義」のところをそのまま訳してしまった後、
その音声が即消され、場面もスタンドバイ中のアナンサーに切り替えた。
アナンサーが慌てて話題を米国経済に移した。


同日、新華社および各主要ニュースサイトがオバマの演説を全文掲載したが、その際にも、
共産主義」の言葉が削除され、「腐敗と詐欺、および異議者に対する抑制により権力を守ろうとする人」
と言及した段落が丸ごと削られた。

 
オバマの就任について、中国メディアの報道は低調だ。就任式に関する報道は淡々として、
演説に関する報道文は文才に乏しく、真意を欠いている、
「裕層ではなくすべての人にチャンスを与える」主張は、胡主席が指導する中国政府はすでに何年も前から
確実に実現しているなど、やや批判的な報道が多い。

 
当局の低調報道とは対照的に、中国のネットユーザーらはオバマ大統領の演説と就任式を絶賛し、
「米国民衆に感動した」と称えた。ネット上、海外メディア・サイトで掲載された演説原文および
映像リンクを互いに伝え、共産党当局の独裁を批判する言論が飛び交っている。


→ http://jp.epochtimes.com/jp/2009/01/html/d80291.html