名馬の蹄跡(その6)

競馬

夢を紡いで夢を繋げる・・・ 
人と馬の物語 シービスケット Seabiscuit
馬主、騎手、調教師と馬による “夢のような” 感動の物語です。


Seabiscuit vs. War Admiral - 1938 Match Race


1938年11月、ピムリコ競馬場
三冠馬ウォーアドミラルとのマッチレースで
勝利を収めた模様です。
その血統の故に、生を受ける前から祝福と期待を集めた馬と
チビの安馬・・・。 1対1のマッチレース ... 。
もう、これぞ競馬だッ! くらべ馬だッ!って感じですね!


シービスケット 通算成績:89戦33勝


映画『シービスケット』観ましたか?
競馬の知識がある程度あって、かつ原作を読んでないと
正直、面白さは伝わらないような気がしましたが。
ただ、原作本は文句無く楽しめます。
文句なく感動的で涙腺が緩みます。
シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説』
ローラ ヒレンブランド (Laura Hillenbrand)著  奥田 祐士(訳)
ソニーマガジンズ


wikipedia:シービスケット


シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説

シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説


【STORY】
1910年、ニューヨークからサンフランシスコにやって来た自転車修理工
チャールズ・ハワード(ジェフ・ブリッジス)は、後のGM社の主力ブランドとなる
ビュイックと運命的に出会い、自動車ディーラーに転業。
その巧みなセールス・トークを武器に、数年後には西海岸で最も成功した男となる。


だが1929年の大恐慌による打撃を乗り切ろうと悪戦苦闘する最中に、
まだ14歳だった最愛の息子フランキーを自動車事故で亡くし、
ほどなく妻も去ってしまうのだった。
ワイオミング州の大平原で野生馬を追うカウボーイだったトム・スミス
(クリス・クーパー)は、まず自動車道の発達で行き場を失った。
食いぶちを稼ぐため馬の調教師としてワイルド・ワイルド・ショー興行に雇われ、
各地を巡業することになるが、そこに今度は大恐慌の波が押し寄せ、
貨車の無賃乗車で移動する季節労働者ホーボーの群れの中に混じって
生きることとなる。
天涯孤独の騎手ジョニー・“レッド”・ポラード(トビー・マグワイア)も、
その大恐慌で裕福な大家族から一転、無一文で路上に放り出され、
一家離散に見舞われた若者だった。
幸せな少年時代に覚えた乗馬の才能だけが頼りだったが、
騎手にしては背が高過ぎ、勝ちを逃がすごとに雇い主を転々とし、
ボクシングの野試合で糊口を凌ぐしかない無名騎手として生きていた。


そんな三人が、1933年のメキシコ・ティファナでまずニアミスする。
「気晴らしに」と誘われるまま長期滞在し、それでも鬱々としていたハワードは、
遠縁の美しい女性マーセラ・ザバラ(エリザベス・バンクス)から乗馬に誘われ、
立ち直るきっかけを得る。
現地で彼女と再婚し、馬を買うことにしたハワードは、そこでトム・スミスと出会うのだ。
野宿を好む偏屈な調教師は、だが怪我した馬を射殺から救う心を持っていた。
そこが敗者復活の志気を高めつつあったハワードの琴線に触れたのだ。
実はレッドもその隣の競馬場で闘っていたのだが、彼が二人に合流するのはこの後、
NY州サラトガ競馬場に騎手として売り込みに来たものの、
結局厩舎での雑用係としてしか雇ってもらえず、腐っていた時のことだった。
悪い癖のついた三歳の小柄な競争馬が、そこで破格の安値で売りに
出されていたのをハワードとトムが見つけ、その乗り手として抜擢されたのだ。
その無名のチビ馬こそ“シービスケット”だった。
こうして、心に深い傷を負っていた三人の男と一頭の運命的な出会いは、
やがて奇跡を生む。
最初はぎこちない関係だった彼らは、徐々に家族のような深い絆で結ばれてゆき、
シービスケットは連戦連勝を重ねるようになる。
逆境を跳ね返したこのチビ馬の雄姿は、長引いた不況で辛酸を舐めていた
庶民にも生きる希望と勇気を与え、“貧しき者達のヒーロー”として熱狂的な人気を
獲得したのだった。


だが試練は何度でも彼らを襲う。レッドは騎手として再起不能の重傷を負い、
シービスケットもまた競走馬として致命的な怪我をしてしまう。
もはや伝説も終幕かと思われた。
だが、傷だらけの騎手と負けん気の強いチビ助は、挫けずに再起への想いを
抱き続け、何度目かの奇跡を自らの手でつかみ取ろうともがき続けたのだ。
そして……。

→ http://unzip.jp/review/0401/seabiscuit.html