[スワンステークス(G2)]
今年の3歳牝馬は活躍が目立ちますが、さて牡馬は?
人気のルーズネクストですが、近走は兎も角、シンザン記念での2着は
価値があります。勝ったのは3歳秋でスプリンターズステークスを制し
たピクシーナイトですからね。出世レースでの好走は、将来に向けて楽
しみが増えたことでしょう。
しかしながら本命は、潜在的能力なら断然と思えるダノンファンタジー。
この馬の一番強かったレースは、阪神JFではなく阪神カップ。時計も
パフォーマンスも文句なしのレースでした。舞台も阪神千四と、スワン
ステークスと全く同じです。この馬は千六になると脆い面が出て、千二
では短い、千四がベストの馬です。今年限りで繁殖に上がるでしょうか
ら、本番マイルチャンピオンシップよりも、ここ勝負の気配。スタート
さえ五分に出れば、勝負は必至でしょう。
相手は、ルーズネクスト、クリノガウディー、ホウオウアマゾンが本線
になります。穴なら、古豪8歳といえども、戦績は決して侮れないセイ
ウンコウセイは買います。
[アルテミスステークス(G3)]
G3という秋のグレードレースなれど、要は 500万下の競馬ですね。どん
ぐりの背くらべか。府中6月の新馬戦を勝ち上がった馬がいないのが残念
ですが、ここは新潟だけに過信は禁物なれど、4馬身差をつけて圧勝した
フォラブリューテを本命視。川田騎手もダノンファンタジーとの両天秤で
悩んだことでしょう。人気騎手の宿命か。
逆転の相手候補筆頭には、多頭数での競馬で中団から差し切ったシンシア
ウィッシュでしょう。本命と甲乙付けがたいですね。
ミント、ベルクレスタも差のない存在です。