菅首相「拉致解決へ先頭」 被害者家族と面会
菅義偉首相は29日、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の飯塚繁雄
代表や、拉致被害者横田めぐみさんの母、早紀江さんらと首相官邸
で面会した。
首相は「全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向け、自ら先頭
に立ってあらゆるチャンスを逃すことなく活路を開いていきたい」
と述べた。
首相は米国のトランプ大統領、中国の習近平国家主席らとの電話会
談で拉致解決への協力を取り付けたことを説明。国連総会一般討論
演説でも拉致問題に言及したことを報告した。
飯塚代表は、安倍政権について「具体的な動きが見られず非常に残
念だった」と指摘。その上で首相に「時間も大切だ。具体的に動か
してほしい」と訴えた。
恐らく、北朝鮮による拉致被害問題は、長引くのではないでしょうか。
北朝鮮にとって人権問題は、蛇蝎の如く嫌われる問題です。
核開発、ICBM開発問題すら、人権問題から眼を逸らす一助になった
感じもあります。
金正恩委員長の指示による "反革命分子"、"反社会主義者" とレッテルを
貼られた人達が、次々と公開銃殺刑に処せられていることを、脱北者達
は指摘をしています。それも必ず "観衆" のもとでの銃殺刑です。
刑に処せられた人の見るも無惨にズタズタと生前の見る影もないほどの
銃殺です。そのような姿を目の当たりにすれば、今後は党の指導に無条
件に従うと踏んでのことです。その観衆の中には夫・妻・子供・親・親
戚・同僚・学友なども含まれています。
このような無法者国家に言い伝えることが出来るのは、軍事力を背景と
した "力" のみでしょう。単に人権を振り回していては、埒が明きません。
日本の最高政治指導者が呼びかけても、北朝鮮はせせら笑うだけです。
経済力に応じた軍事力を、他国が危険視する武力を持たない国の悲劇で
すね。問題は言葉・感情だけでは、どうすることも出来ません。