中国は豊作

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次期首相に求められる「中国」への覚悟 
食糧不足で暴発も? 
米中は“一触即発”の緊張状態


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習近平国家主席率いる中国では、南部では長江上流の豪雨による大洪水や
バッタの来襲(蝗害=こうがい)、東北部では干ばつが発生しており、今
後、深刻な食糧不足が懸念されている。中国の歴代王朝には、疫病や飢饉
(ききん)、経済破綻、農民の反乱などで滅んだケースも多い。米中対立
が激化するなか、共産党政権は「戦争の危機」を煽っているが、人民の不
満をそらすつもりなのか。日本の次期首相に求められる「中国有事」への
警戒と覚悟とは。ノンフィクション作家の河添恵子氏が、緊急寄稿第22
弾で迫った。

 
習主席は8月中旬、「飲食の浪費行為の断固阻止」を指示し、食べ残しの
根絶を目指す方針を打ち出した。「10人の宴会なら8人、9人分で済ま
せよ」などと細かい指示も出た。

 
模範を示したつもりか、客が食べ残した焼き鳥を高温殺菌して、別の客
に振る舞う食堂のことが報じられた。中国のネット上では、「残飯の可
能性が高いメニューに、一体誰が金を出すのか」などの揶揄(やゆ)が
飛んでいる。

 
残飯を劇的に減らす目的は何なのか?

 
世界の中国語メディアでは最近、「大飢荒」という文字をよく目にする。
大飢饉のことだ。中国米の約70%は、長江流域(=上海からチベット
国境周辺まで)で生産されているが、「100年に一度」という大洪水
が直撃した。秋の収穫は大幅減となりそうだという。

 
米CNNも8月上旬、中国南部の広大な田園地帯が「浸水したまま」で
「米の収穫は絶望的」という農民の話を報じている。「人口14億人の
うち3億人近くが飢える」との危惧もささやかれている。

 
ただ、中国共産党機関紙・人民日報などの官製メディアは、「感染症
新型コロナウイルス)の影響が続くなか、夏季収穫穀物が豊作となった
ことで、『中国人の食卓』を支える自信と余裕が増強された」などと報
じている。

 
額面通りに信じていいのか?

 
実は、毛沢東時代の「大躍進政策」によって、中国全土において約3年
にわたる大飢饉を招き、一説には59年から60年の1年間で約363
5万人が餓死したとされる。だが、中国の公式発表は「大豊作」だった。

 
英BBCの中国語版(8月28日)も、「中国の指導者は、公式のデー
タが十分な食糧備蓄を示しているにもかかわらず、なぜ廃棄物に反対す
るよう呼びかけているのか」と疑念の目を向けている。

 
ドナルド・トランプ米政権は、中国の新型コロナウイルスの初期対応や、
ハイテク技術のスパイ行為に激怒しており、米中対立は激化している。
中国は、農業大国である米国から、大豆や小麦、トウモロコシなどを大
量に輸入しているが、これ以上、食糧供給の過度な対米依存は難しい。

 
加えて、新型コロナや異常気象といった「未知のリスク」を前に、ロシ
アや東南アジアなどの穀物生産国の中には「輸出制限」を発表している
国もある。

 
こうしたなか、中国では「戦争の危機」がささやかれている。

 
中国軍は先月末、南シナ海東シナ海黄海渤海の4海域で、異例の
同時期演習を実施し、米軍基地のあるグアムに届き、「グアム・キラー」
と呼ばれる中距離弾道ミサイル「東風26B」(射程4000キロ)と、
「空母キラー」と呼ばれる対艦弾道ミサイル「東風21D」(射程約
1800キロ)など4発を南シナ海に撃ち込んだ。

 
■日本メディアは「平和ボケ」している

 
緊急寄稿第20弾でも紹介したが、北京市内で7月、50年近く見られ
なかった「空襲への警戒」を呼びかけるポスターが貼られた。核心的利
益である台湾をめぐる、米中のつばぜり合いも続いている。

 
東アジアがきな臭いが、日本メディアは「平和ボケ」しているようだ。

 
安倍晋三首相は8月28日、難病指定されている持病の「潰瘍性大腸炎
が悪化したため、電撃的に辞任を表明した。
記者会見をテレビで見たが、記者団の質問は、米中が一触即発の緊張状態
にあるなかでの「日本の首相」という視点がまるでなく、「敬意」にも欠
けていた。最低最悪の内容だった。

 
戦争の機運すら漂うなか、安倍首相が「体力が万全でなければ、大切な政
治判断を誤る」「一瞬の政治空白もつくれない」として苦渋の決断をした
としても、おかしくはない。

 
毛沢東時代の「大躍進政策」を記した『毛沢東の大飢饉』(フランク・デ
ィケーター著)は、「1958年から62年にかけて、中国は地獄へと落
ちていった」という1文で始まる。

 
2020年の中国は、コロナ禍、蝗害、大洪水、大飢饉、戦争…となりか
ねない。日本の記者は、首相の揚げ足取りばかりではなく、「今そこにあ
る危機」を取材し、人災を暴き、報じる勇気を持っていただきたい。


news.yahoo.co.jp


産経新聞ほかを除けば、原則的に日本が平和を望めば、日本は平和だという
胡散臭い論調で統一されていますね。朝日、毎日、東京、NHKしかり。
専守防衛ならばこそ必須の敵基地攻撃能力(ミサイル)にさえ、噛みつく始末。
日本の安全より、中国の安全の方が大切なのでしょう。嘘みたいよね。
しかし、新型コロナウイルスで国際的威信の低下を招き、バッタに農地を
襲われて、長江流域では水害、東北部では干ばつと、どれ一つとっても中国共産
党独裁政府、習政権を脅かしかねないネタが満載なのが今の中国。
どうするんですかね?