自民・総裁選 動き本格化 菅官房長官 支持広げる
安倍首相の後継を選ぶ、自民党総裁選挙の動きが本格化しており、
出馬の意向を固めた菅官房長官が、着々と支持を広げている。
菅官房長官「（出馬を固めたのか?）この場は政府としての見解を
ご説明する場であるので、私の件を含めて、自民党総裁選挙につ
いては、コメントは差し控えたい」
記者会見などの場では、「ポスト安倍」について「全く考えてい
ない」と繰り返し否定してきた菅長官だが、31日は「控えたい」
と述べ、従来の表現を初めて変えた。
その菅長官をめぐって、自民党内では二階派に続き、党内第2派閥
の麻生派も菅氏支持の方針を固めた。
坂井学衆院議員「（菅氏から）今後、前向きに検討したいという
話があった」
さらに菅長官は、31日夕方、自身に近い衆議院のグループから出
馬要請を受けたほか、参議院の菅グループも独自に会合を開き、
総裁選に向けた結束を確認、菅長官は総裁選の日程が固まり次第、
正式に出馬を表明する方向で調整を進めている。
この菅氏への支持の広がりを受けて、麻生派の河野防衛相は、出
馬を見送る意向を固めた。
自民・岸田政調会長「活路を見いだしていく努力、これは最後ま
で続けていかなければならない」
一方、出馬を明言している岸田政調会長は、安倍首相や竹下派の
竹下元総務会長ら、党内の有力者と会談し、直接協力を求めた。
また、31日に国会内で派閥の会合を行った石破元幹事長は夕方、
記者団に対し、「最終的に判断を、そう遠くない時期にしなけれ
ばいけない。多くの方々の思いを裏切るようなことはあってはな
らない」と述べ、自らの出馬について、近く最終判断する考えを
示した。
二階派、麻生派に続き、党内最大派閥の細田派（安倍首相の母体）も、
菅官房長官支持に動くことは、間違いないでしょう。
安倍首相の病気のことを考えると、党員による選挙は１か月以上の
時間を要することからこれに代えて、両院議員総会での決着になります。
そうなると、ランドスライドで菅長官の勝利になりますね。
安倍政治の継続性ということなら、これほどの適任者はいないでしょう。
秋に予定されている総選挙でも、余程のことがない限り、自民党の
圧勝は目に見えていますね。
ただ菅官房長官は内政はいいのですが、外交には不安を抱えていますので
河野大臣の抜擢なり、外交に堪能な人を外相に据えて欲しいところです。
