中小企業にも賃上げの波及を

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コンビニとスーパーは11か月連続の前年割れ
外国人観光客の爆買いも届かず



11か月連続マイナス
日本チェーンストア協会の発表によると、2月の売上は約9718億円で、前年同月比99.2%
(店舗調整語)と、昨年4月以降、11か月連続のマイナスとなった。



品目別は次の通り。
食料品:99.7%
衣料品:97.8%
住関連:97.7%
サービス:93.9%
その他:105.1%



細かく見て、比較的好調だったのは、惣菜(前年同月比106.5%)くらいで、他は食品、
衣料品ともに前年並みが多い。反対に不調だったのは家電製品(同85.6%)だ。



コンビニも不調が続く
先日、日本フランチャイスチェーン協会の発表したコンビニエンスストアの動向によると、
2月の既存店売上は、前年同月比-1.4%で11か月連続のマイナスだった。
来店客数が前年同月比+0.1%と12カ月ぶりにプラスに転じた一方、客単価は-1.5%と5か月
ぶりにマイナスになったことで、前年割れが続いた。
商品別では、コーヒーを始めとしたカウンター商材や惣菜の売れ行きが好調ながら、たばこ
や雑誌の売上が減少したとある。




百貨店は好調だったが
外国人観光客などの買い物により、百貨店の2月売上は11カ月ぶりに前年を上回ったものの、
その余波はスーパーやコンビニまでには及ばなかったようだ。
好調な百貨店でも、家電製品などはスーパー同様に昨年の売り上げを下回っており、消費税
導入前の駆け込み需要が大きかったことが分かる。
外国人観光客は3月以降も昨年を上回りそうだが、日本国内の消費に与える影響は、2月の
百貨店ほどではなさそうだ。



→ http://irorio.jp/agatasei/20150323/215788/


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名のある大企業は賃上げラッシュですが、中小企業までその
恩恵は届いていないようです。
消費税が8%に引き上げられて以来、消費者は必要最小限の
ものしか買わない習慣が出来たのでしょう。
単純計算で、消費税が5%→8%になれば、3%以上の所得
増加がなければ、消費を控えるか、貯蓄を取り崩すかですね。
大企業で賃上げの恩恵を受けた人達も、この状態が長く続く
ことはないと、賃上げ分を貯蓄に回す人も多いでしょう。
安倍政権以来、株価は右肩上がりですが、その恩恵もわずかな
株式投資家のみ。
消費税10%への引き上げ先送りは当然のこととして、中小企業に
賃上げが波及しない限り、消費の低迷からの脱却はあり得ません。
消費マインドを復活させるのは、難題ですね。