プーチン vs 軍部?

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露機の領空侵犯 プーチン政権の統制力に疑問



2月7日にロシアの戦闘機が北海道・利尻島南西の日本領空を侵犯したことをめぐり、この行為は
ロシア軍が独断で行ったとの観測が浮上している。
極東での中国の軍事的圧力の高まりを受け、プーチン政権が安全保障面で日本に接近するなか、同
政権が国際法上の重大な違反を犯してまで日本を牽制する必然性が薄いためだ。
7日が日本政府が定める「北方領土の日」であることを逆手にとり、軍が過激な対日活動で存在感の
誇示を図ったとの見方が浮上している。


領空侵犯の背景については、日本が沖縄県尖閣諸島をめぐり中国と対立するなか、「日本がすべて
空中警戒管制機(AWACS)を尖閣諸島沖に展開しているかを試そうとした」(8日付の米紙
ウォールストリート・ジャーナル、アジア版)などの分析がなされていた。
ただ日本の防空能力を試すなら領空侵犯まで行う必要性はなく、領土をめぐる政治的牽制なら
「より低いレベルで十分」(日本の防衛省筋)との指摘があった。

 

事実、領空侵犯はプーチン政権にとり不都合な側面が大きい。対中抑止を念頭に、ロシア政府は昨年
10月、日本と安全保障協力強化の覚書に署名。年内に予定される安倍首相訪露の際も、安保面での
協力拡充が議題になるとみられている。一方、領空侵犯は相手国の主権を侵害する重大な違法行為で、
「安保協力などふっとんでしまう」(同)ほど両国の関係に影響を及ぼしかねない。



そのため今回の領空侵犯は、ロシア政府の了解なしに軍が単独で行ったとの見方が支配的だ。
領空侵犯に対し日本の外務省が抗議した際、在京ロシア大使館は「本国に確認する」と述べるなど、
歯切れの悪い対応に終始した。ロシア外務省も領空侵犯を予期していなかった可能性がある。

 

7日配信のインタファクス通信によると、ロシア東部軍管区のゴルデエフ報道官は領空侵犯を否定する一方、
戦闘機が日本海上空付近を飛行していた事実を認めた。同軍管区のロシア軍は5日から北方領土などで
大規模演習を実施しており、「対日」を根拠に示威活動を行い、予算の獲得につなげる狙いがあったなどと
みられている。

 

仮に領空侵犯が軍の独断ならば、それはプーチン政権の軍への統制力低下を意味しかねない。
軍や政権内の権力闘争の激化が伝えられるなか、今回の問題は今後も尾を引く可能性がありそうだ。



→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/130226/erp13022607420004-n1.htm



改めて書く必要もありませんが、プーチン大統領泣く子も黙るKGB出身。
国内保安や対外諜報には詳しいかもしれませんが、軍部には足場がないよう
ですね。 先の戦略爆撃機の日本一周の旅も、恐らく軍主導なのでしょう。
軍が今後も独走するようだと、プーチン派 vs 軍部 の対立・紛争もありますね。
ただ、“戦場”が国内なので、プーチン有利と見ますけど。