輿石氏の行方は・・・

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輿石氏、党内融和の象徴が今や…


「融和の象徴」だったはずの人物が、今や「分裂の元凶」と指摘され始めている。
消費税増税関連法案をめぐり、民主党離党寸前の小沢一郎元代表を説得できない輿石東幹事長のことだ。
離党を防げないどころか、輿石氏が小沢氏らへの処分に慎重姿勢を取り続けたことが、かえって離党への
“遠心力”として作用した面もあり、党内からは責任論も浮上している。

 
「具体的に知恵とか案は持ち合わせていません」
輿石氏は1日のNHK番組で小沢氏の離党問題についてそう語り、自らの無力さをさらけ出した。
「党内融和、一致結束」を合言葉に党運営を進めてきた輿石氏。
しかし、首相と小沢氏の対立回避に失敗した今、幹事長としての存在意義が問われている。

 
首相は昨年8月の党代表選を終えた際、祝勝会で新幹事長の条件として「党全体を見渡せてバランスの
とれた人。挙党態勢が築ける人。野党と話ができる人」と指摘した。

 
この3条件を満たすのが輿石氏と判断したわけだが、消費税増税環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)
など重要な党内論議のたびに反対派に過剰に配慮する輿石氏が、首相が進めようとする重要政策実現の
ブレーキ役となっていたのは間違いない。


対野党という観点でも、衆院選挙制度改革で比例代表への連用制導入に反対する自民党を押し切って、
関連法案を提出し反感を買った。首相がいう3条件はことごとく崩れているのだ。

 
それでも、輿石氏はなお「党内融和」にこだわり、造反議員への処分をめぐり、首相サイドとの新たな軋轢
を生み出している。

 
「厳しい処分をドーンと出すと思うぞ」
首相に近いある閣僚はこう語り、除籍(除名)処分を求めるが、輿石氏は1日のテレビ朝日の番組で
「離党をするということは処分も何も必要ない」と断定。
党内には不満が鬱積し、「処分問題をズルズル引き延ばすなら輿石切りだ」(首相周辺)との声も出てきた。

 
もっとも輿石氏に、民主党が結党以来最大の危機を迎えているという自覚がどこまであるのか疑わしい。


NHK番組で「責任は当然あると思っている」としながらも、「首相とともに参院での一日も早い
消費税法案の)成立に向けて全力を尽くすのが私自身の責任だ」と強調。
少なくとも法案成立までは辞任するつもりはないようだ。

 
都内のとある小料理屋には小沢、輿石両氏連名の焼酎のボトルが置いてあるという。
テレビ番組で司会者に「また一緒に酌み交わすことはありますか」と問われた輿石氏は「そうなれば本当に幸せ」
と、小沢氏への未練をにじませた。


→ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120701/stt12070122310010-n1.htm


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まぁ元々が小沢一派の重鎮である輿石氏。
それを党内融和と称して人質として幹事長に就任させた野田。
そんな輩が小沢一派に厳しい処分を下せるワケもなく
こんな事態がいずれは訪れるのは最初から分かっていたこと。
それでも野田は輿石を更迭することはないでしょう。
野田陣営にとっては輿石氏はいわば人質ですからね。
小沢一派が離党して新党結成した後で辞任か継続かを
今後の展開を睨んだ上で決めることでしょう。
今、ヘタに動くと自らの首を絞めかねませんからね。