日曜競馬 回顧

競馬


[毎日王冠(G2)]


前日予想以上に良い馬場(稍重)でレースが行われました。
シルポートの作ったペースが千米58.9ですので、ソフトな馬場を考えると
まぁ平均ペースと観ていいでしょう。
でもこの“平均ペース”だと苦しいのが、どの馬よりも◎シルポート
4コーナーを回る時点で有力馬との差をつける事が出来ませんでした。
これでは末脚勝負になってしまい、シルポートにとっては分が悪いですね。
しかし3歳馬のワンツーとは、古馬陣は情けなかったですね。
勝ったアリゼオに2着エイシンアポロンとも、必ずしも3歳世代を代表する
馬ではありませんからね。
おまけに、両馬はダービーにNHKマイルカップからの休み明けです。
ショウワモダンを始めとする有力の古馬陣にとっては、必ずしも“ここ勝負!”
ではなかったにせよ、見せ場すら作れませんでした。
これで休み明けブッツケで臨むブエナビスタを含めて、天皇賞(秋)
混沌としてきましたかねぇ。
3歳で府中での天皇賞(秋)を制するのは、バブルガムフェローくらいの
実力と能力が無いと苦しいですね。
まぁ2着ならジェニュイン(皐月賞マイルCS)の例もありますが…。
人気のペルーサは出遅れた時点で試合終了。
最後は来ましたが、如何せん差を詰めるだけで終わりました。
「出遅れ」がヘンな癖にならなければいいのですが。
ただ上がりは最速の34.3でしたので、ここは調教代わりのひと叩きと
割り切ってもいいような気がします。
天皇賞(秋)に出走したら、毎日王冠の1・2着馬より人気を集めるでしょう。




[京都大賞典(G2)]


逃げたドリームフライトのペースが千米57.7、前後半が1分9秒7−1分15秒3
という前後半で“5秒6”も差がある超ハイペースで流れました。
当然の事ながら有力馬はジックリと後方待機です。
勝ったメイショウベルーガは56キロを背負い、良馬場とはいえ稍重に近い馬場と
+10キロというお釣りがある馬体を考えると、エリザベス女王杯(G1)への展望が
大きく開きました。
道中はキッチリと折り合って、確かな末脚を繰り出しましたね。
直線平坦で冴えるその確かな鬼脚は魅力ですね。
2着のオウケンブルースリは負けて強しの内容でしょう。
優馬」紙上でも音無調教師がコメントした余裕残しの+22キロでの快走。
馬体重の発表を聞いた時は「・・・。」でしたが、馬の底力を信じて良かったです。
10キロ分は余分だったにせよ、流石にG1馬の貫録を見せた追込みでしたね。
休み明け大幅馬体増による激走後の2走ボケの可能性は否定出来ませんが、
そこはリーディングトレーナー・音無厩舎ですので上手く調整して天皇賞(秋)
臨めるでしょう。