日曜競馬 回顧

競馬


[第69回 皐月賞(G1)]


ん〜〜〜、難しい結果でしたねぇ。
例年、今頃の3歳馬は、朝日杯FS(昨年のレヴェルは?)を除いて、
厳しいペースのレース、底力が要求されるレース、などは
未経験な馬ばかりです。


ロジユニヴァースにしても、時計的に秀逸なのは札幌2歳Sのみ。
前走の弥生賞(やや重)にしても、翌週の牝馬限定未勝利戦(重馬場)の
勝ち時計以下なんですね、これが。
リーチザクラウンも持ち時計に見どころは余りありません。
まして、アンライバルドに至っては、豪華新馬戦は制したものの
折り合いに不安を残し、前走スプリングステークスも着差以上に
強い内容でしたが、時計的には余りに凡庸でした。



スタート後、この2戦は難無く先行出来たロジユニヴァースは先団後方待機策、
リーチザクラウンは先団の外を周り、アンライバルドは中団からの追走。
まぁ予想の範囲内かな、そんな感じで観てましたが ・・・、
1000m通過が59.1(2Fめが10.8!)で、馬場を考えればハイペースです。
後半1000mが、上がり35.6(11.8 - 11.7 - 12.1)の59.6です。
今まで、この時計(1.58.7)や平均ペース以上での前傾ラップを経験した馬はいません。
つまり、このような厳しい底力を試される流れのレースで、展開もあったでしょうが
ガチンコ勝負のG1レース、各馬の秘めた能力が必然的に引き出されたかと思われます。
4コーナー前からマクったリーチザクラウンは既に手応えが怪しく、
それをマークしたロジユニヴァースは、ズルズルと馬群に沈んでいきます。
そして馬群を割って力強く伸びたアンライバルドと、道中お気楽な最後方に控えて
展開ハマり直線大外を伸びてきたトライアンフマーチでの決着。



勝ったアンライバルドは見事です。
中団に控えて、直線で爆発させた末脚は、この馬の本来の力量なのでしょう。
流石、奇跡のダービー馬・フサイチコンコルドの半弟という事でしょうか。
2着のトライアンフマーチは、道中は離れた最後方。
名牝キョウエイマーチスペシャルウィークとの仔ですから、このくらいの底力は、
と言いたいところですが、単に展開がマハったような気もします。
3着のセイウンワンダーは、2歳チャンピオンの意地を見せての 0.3差の3着なら
面子を保ったと言うべきでしょうかね。



ロジユニヴァースにとっては、初めて経験した厳しい競馬。
リーチザクラウンにしてもそうです。
この経験を糧にして、ダービーを目指して欲しいものです。



しかし、この皐月賞は時として、ホントに難しい結果が出ますね。
これまで現われない “ 秘めた能力 ” まで見通さなければなりませんから。
血統から、これまでのレースぶりから、稽古具合から、etc
競馬は楽しい、でも難しい・・・。 
これまで何度も痛感した想いですね。



来週から東京・京都開催です。
春競馬もクライマックスへ向かいます。
頑張りましょう!