日曜競馬 回顧

競馬

[安田記念(G1)]
安田伊左衛門生誕150周年記念



またもや1番人気・イルーシヴパンサー、敗退どころか馬券圏内も
外してしまいました。昨年のホープフルステークス以降、JRA平
地G1競争で1番人気が12連敗、しかも1番人気馬で馬券に絡ん
だのは、そのうち2頭だけ。


締切り直前、1番人気がシュネルマイスターからイルーシヴパンサー
に移り、シメシメと思いましたよ。ただ、シュネルマイスターは
パドック解説でもあったように、何か気合いが足りず、体も少し緩
いかな、という感じでしたが、悪くはなく落ち着いていたので、本
命は変えずに馬券を買いました。
馬体重のことを、調教も馬なりだけで重いのではと、今週の新聞で
は話題にしていましたが、前に計量した毎日王冠と比較して+10
キロでした。3歳秋から4歳春なんて成長期じゃないですか、もっ
と増えてもよかった気はします。


戦前からの下馬評通り、大混戦でのスタートでゴールまでそれが続
きましたね。1着から17着まで1秒差、1着から12着までが
0.5秒差の大激戦。
ラップは、前後半46.7-45.6、58.7-33.6 とい
う前半はスローで後半の末脚の剛脚比べとなりました。レースの上
がり3ハロンが33.6!ですからね。


1・2着馬は上がり32.9、3着馬は33.0でしたね。
イルーシヴパンサーとソウルラッシュにとっては、結果的にですが
これまでの相手とは違い過ぎたようですね。イルーシヴパンサーに
とっては位置取りが後ろ過ぎて、上がり32.6を以てしても僅差
8着が精一杯。特にソウルラッシュは、全体の時計も上がりの時計
も持たず、今回も発揮できなかったですね。鞍上の浜中騎手はベテ
ラン騎手ですが、東京千六の経験は余りないのではないかな。


1着ソングラインは、上手く行く時は全てが上手く運ぶモノです。
中団をサリオスの直後につけて、直線も外を回して、持ち前の剛
脚をスムーズに披露することができました。
2着シュネルマイスターは、直線で前が壁となり、強引に内に切
れ込んでの競馬でした。ルメール騎手はたまにこれをやりますね。
スムーズさを欠いた分、最後にソングラインに差されてしまいました。
3着サリオスは、マイナス22キロでデビュー時からの最低体重
で出走してきました。堀宣行調教師の究極の仕上げだったのでしょう。
ただし、この馬体で全力疾走した反動は、予想できますね。


期待したロータスランドは先行出来なかったのが痛かった、武豊
騎手のファインルージュもそうですが、G1の舞台でテン乗り
やはり割引きなのでしょう。
カフェファラオは、ダート千六を芝並の時計で走れても、芝での
末脚の切れは持っていません。
セリフォスはよく4着に来ましたね。上がり32.8は立派です。
今後が楽しみになりました。
ダノンザキッドは、如何にも強気に勝負に出た騎乗でしたね。恐
らく川田騎手は直線での末脚勝負では分が悪いと踏んでの先行策
でした。直線半ばでは、おお、川田が来たか!と思いましたが、
外の4頭の脚色がいかにもいいので、あぁ...、でした。
レシステンシアは、実に中途半端な競馬でしたね。横山武史騎手
G 1では冴えない騎乗ぶりが続きます。