日本でレジ袋規制が受け入れられないワケ
――日本でレジ袋規制が受け入れられないのはどうしてでしょうか?
小泉:あれだけ騒いだのに、レジ袋有料化後の検証結果はあまり報道されていま
せん。1週間に一度もレジ袋を使わなくなった人の割合は3割から7割に増え、レジ
袋の流通量は20万tから10万tに半減しました。そして万引増加を危惧する報道が
多かったが、警察庁の統計によれば、認知・検挙件数ともに変化はありません。
数字を見れば一目瞭然です。
やはり日本人は変わりたくない気持ちがすごく強いのだと思いました。誰かが嫌
われ役になってでも、歯車を回さなければならない。それが政治の役割です。
海外はいざ知らず、スーパーやコンビニのレジ袋は、海洋投棄に繋がるのでは
なく、家庭のゴミ箱の袋として利用されて、そのまま可燃ごみ袋に入れられて
捨てるだけなのにね。年間のプラスチックごみの排出量は約1000万トンとのこ
とですが、たった10万トン削減のために、ここまで規制する必要はあるのか。
プラスチックは実に用途が多岐多様でして、身近なところでは、車の部品や、
シャンプーに洗剤などの容器、歯ブラシや櫛に衣類用ハンガーなどに使用され
ているのが現状です。ストローを紙製にしたように、これらの日常生活や社会
経済活動に使用するプラスチックの代替化を図った方が、効果的なのでは?
と、薄汚れたマイバックに生鮮食料品を詰める主婦などを見かける度に、そう
思うのですがね。
それに昨日も触れたように、レジ袋有料化への圧力は、憲法解釈論議でもあり
ますので、そこんとこの議論もよろしく。