哲学者(失笑)

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内田樹「米中2大国に対して東アジア諸国
21世紀の合従論を語るべきだ」



哲学者内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。
時事問題に、倫理的視点からアプローチします。


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内田樹(うちだ・たつる)/1950年、東京都生まれ。思想家・武道家
東京大学文学部仏文科卒業。専門はフランス現代思想神戸女学院大学
名誉教授、京都精華大学客員教授合気道凱風館館長。近著に『街場の
天皇論』、主な著書は『直感は割と正しい 内田樹の大市民講座』『ア
ジア辺境論 これが日本の生きる道』など多数



前から「東アジア共同体」を提唱している。

 
日韓連携を中核として、台湾、香港を結ぶ「合従」を以て、米中2大国の
「連衡」戦略に対応するというアイデアである。荒唐無稽な話だが、利点
はこのエリアに居住している人々のほぼ全員が「合従連衡」という言葉を
知っているということである。

 
戦国時代に燕趙韓魏斉楚の六国同盟によって大国秦に対抗することを説い
蘇秦の説が「合従」。6国を分断して、個別に秦との軍事同盟を結ばせ
ようとしたのが張儀の説いた「連衡」である。歴史が教えてくれるのは、
より「現実的」と思えた連衡策を取った国々はすべて秦に滅ぼされたとい
う結末である。

 
東アジアでは、中学生でもこの話を知っている。だから、誰でもが「米中
2大国のいずれかと同盟する」という解の他に「同じ難問に直面している
国同士で同盟する」という解が理論上は存在することを知っている。「ほら、
あれ、『合従』ですよ」と言えば話が通じる。別に国際関係論上の新説を
頭から説明しなくて済む。

 
日韓に台湾・香港を足すと、人口2億1千万人、GDP7兆2500億ドルの巨大
な経済圏ができ上がる。何よりこの4政体は民主主義という同一の統治理
念を共有している。とりわけ日韓は家族形態が同型的である。エマニュエ
ル・トッドによれば、家族形態が同型的であれば、めざす国家体制も同型
的になる。「このメカニズムは自動的にはたらき、論理以前のところで機
能する」(『世界の多様性』)

 
興味深いことに、中国でも、秦だけが共同体家族制で、東方の6国は直系
家族制だった。つまり、「合従連衡」は単なる政治単位の数合わせゲーム
ではなく、無意識のうちに、志向する国家形態の違いを映し出していたの
である。

 
明治時代には樽井藤吉の『大東合邦論』というスケールの大きな合従構想
があった。いま中国の「秦化」に向き合う東アジア諸国は改めて「21世紀
の合従論」を語ってもよいのではあるまいか。日韓の断絶がそれを不可能
にしているのだが、私は嫌韓言説は「無意識的な連衡論」ではないかとひ
そかに疑っている。


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合従連衡
中国の戦国時代に蘇秦張儀らの行なった一種の外交術。戦国中期に
西方の秦が強大になり,東方諸国の征服をはかった。そのとき蘇秦
燕,趙,韓,魏,斉,楚の6国の王に相互に同盟して秦に対抗するよ
う説いたという。このように団結して秦にあたるのを合従といい,逆
張儀が6国を個別に秦と同盟させ,秦に服従させようとした方法を
連衡という。このように弁論をもって各国の君主に説き,合従や連衡
などを進言した人々を縦横家という。


>このエリアに居住している人々のほぼ全員が「合従連衡」という言葉
>を知っているということ
知らないと思いますよ(爆笑)。大学の科目で中国史をかじりましたが
「あぁ、そんな言葉あったな」程度です。
日本国民の98%以上は知らないと思います。
この哲学者というか法螺吹きの頭は、どうかしてますよね。。


>日韓連携を中核として、台湾、香港を結ぶ「合従」を以て、米中2大国の
>「連衡」戦略に対応するというアイデアである
こいつらと手を結ぶの!?
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それニダ、台湾を仲間に引き込むと、中国が怒り狂う
ことを知っているのかねぇ。 
人民日報日本支社の朝日新聞さん、どうなのよ(失笑)。