シナ包囲網を構築せよ

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南シナ海―中国は力をたのむな


経済力とともに軍事力を伸ばす中国が、海洋権益で強い姿勢に出ている。
力を振りかざすのはやめ、冷静に対話する環境づくりに努めるべきだ。

 
南シナ海スカボロー礁(中国名・黄岩島)で、領有権をめぐり、フィリピンとの緊張が続いている。
中国では、軍事力行使を求める主張が、軍関係者や当局と結びついたメディアから出ている。

 
軍拡路線をひた走り、空母の正式配備が近づく中国と、ミサイル搭載の艦船も持たないフィリピンの
軍事力の差は歴然としている。だがフィリピンには米国と結ぶ相互防衛条約がある。このままでは米国
も巻き込んだ緊張が高まりかねない。

 
フィリピンのルソン島から西約230キロにあるこの海域は、各国の漁民が入り乱れる漁場だった。
4月にフィリピン海軍の軍艦が中国漁船を取り締まろうとして、対立に火がついた。
以来2カ月、両国の監視船がにらみあっている。

 
中国の強硬姿勢の裏にあるのは、大国意識の強まりだ。

 
「小国は意のままに大国を侵害したり、挑発したりしてはならない」
シンガポールの有力中国語紙「聯合早報」に先日、中国の傅瑩(フー・イン)外務次官の投稿が載った。
名指しはしていないが、フィリピンを念頭に置いていることは明らかだ。

 
「大国は小国を軽視しない」という下りもあったが、これでは周辺の国々が不安を抱くのは無理もない。
大国ならば大国らしく、中国は自制を利かせてはどうか。
中国の台頭で地域の秩序が揺らぎを見せるとき、安定の要素として、これまで以上に重みをますのが、
米軍の存在だ。

 
シンガポールで開かれた国際会議でパネッタ米国防長官は、アジア太平洋に米軍を重点的に配置する方針
を示した。太平洋と大西洋に半々で置いていた海軍の兵力を、2020年までに6対4の割合に変える。

 
大幅な国防費削減を迫られ、アフガニスタンイラクから兵力を撤退しつつ、貿易量が多くて米国の繁栄
に直結するアジアを重視する。

 
米政府は「南シナ海の航行の自由は米国の国益」との立場をとる。
ただ、「対中包囲網」の色合いが強まりすぎれば、中国の過度な警戒を呼び起こし、かえって緊張を
招きかねない。

 
米中両国は、あらゆる機会をとらえて互いの理解を図り、周辺の国が安心できる秩序を作ることが求められる。
それが各国の繁栄につながる。


→ http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit2


http://www.youtube.com/watch?v=sZEJYWOp0x0:movie,w500


ほ〜ぉ、人民日報日本支社のアカピーにしては異色の社説ですな。
てか、“フィリピンよ自制せよ!”とは幾ら何でも書けませんがな(笑)。
シナが対話に応じるのは、自国を脅かしかねない軍事的な大国のみ。
強いて挙げれば、米国とロシアだけでしょう。
単独で対抗出来なければ、他国との共同戦線しかありません。
東アジア〜東南アジア〜オセアニア〜インドを結ぶ、対中包囲網
同盟化が望まれます。