やっと防衛相に相応しい人材が就任

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森本敏新防衛相 窮余の奇策 鳩菅路線からの脱皮


野田佳彦首相は第2次改造内閣で、防衛相に拓殖大大学院の森本敏教授を据えた。
民間とはいえ防衛や安全保障に精通した森本氏の起用は慧眼であり、中国、北朝鮮、ロシア−と
日本を取り巻く苛烈な国際環境への対応を考えるとまさしく適材だといえる。

 
「安全保障分野のわが国の第一人者だ。国民への情報発信にも万全を期してもらえる」。
首相は4日の記者会見で森本氏の起用についてこう胸を張った。

 
ただ、これまで首相は防衛・安保をとことん軽視しているとしか思えない防衛相人事を行ってきた。
最初に起用した防衛相は「安全保障の素人」を自認する一川保夫氏。
その一川氏が参院で問責決議を受けると、次は誰もが「ド素人」と認める田中直紀氏を抜擢し、
またも問責決議を招いた。
外交・安保音痴の鳩山由紀夫菅直人両元首相の轍をわざと踏んだかにみえる。
諸外国に付け入られても仕方あるまい。

 

一方、森本氏は民主党政権の外交・安保政策を厳しく批判してきた。

 
「鳩山、菅両政権の外交・安全保障政策はまるではっきりしなかった」
森本氏は昨年9月の本紙正論欄でこう断じた。鳩山内閣による海上自衛隊のインド洋での補給活動撤退や、
菅内閣による沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件の対応−も批判。
菅氏が東日本大震災東京電力福島第1原発事故の際、安全保障会議を開かなかったことも「危機管理の
センスもない」と切り捨てた。


野田内閣にも手加減はない。北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射時の情報発信の遅れについて
森本氏は「不適切だ」と批判した。

 
それを承知で森本氏を起用したのは、民主党の人材が払底し「万策尽きての窮余の奇策」だろう。
とはいえ、世界に「鳩菅路線から脱皮した」とのメッセージが伝わる効果は大きい。

 

森本氏は首相から電話で就任を打診された際、「とても私は器ではない」と断った。
それでも首相は「今回の改造は人心一新の意味も強く含まれるのでぜひ」と食い下がり、最後は森本氏
が折れたという。

 
首相も民主党政権の防衛・安保に対する不真面目な姿勢を心から反省したのではないか。
「さすが自衛官の倅(せがれ)」と今はほめたい。

 
ただ、森本氏は政治家ではない。文民統制シビリアンコントロール)の原則からは何の問題もないが、
民間人に防衛・安保に関する政治決断を強いることには与野党に異論がある。
自衛隊の最高指揮官は首相だ。指揮監督権はきちっとしているし、その点は全く心配はない」
首相は4日に森本氏を官邸に呼び込んだ際、こう語った。
自分が最高指揮官だと知らなかった
菅氏よりはましだといえるが、

それだけでは済まない。

 
「国会議員ではないハンディを背負いながら防衛の仕事に専念したい」
森本氏は自らの重責をこう表現した。それを承知で任命した以上、首相は全力で支え、いざという時は
全ての責任を負わねばならない。


→ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120605/plc12060500350002-n1.htm


http://www.youtube.com/watch?v=HdPfNYaJTLs:movie,w500


まぁ何はともあれ、軍政に精通した人が最重要閣僚である防衛相に
就任したのは正解ですね。
てか、民主党政権以来、酷過ぎる人事が続きましたから、そこから
脱皮出来るだけでも、ありがたいハナシです。