民主党漂流記

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「本当に情けない」安住氏が突然退室 「死に体」加速の菅政権


レームダック(死に体)化した菅直人政権の機能不全ぶりは目を覆うばかりだ。
東日本大震災の復興に向け指揮を執る松本龍震災復興担当相が就任9日目で辞任したうえ、後任選びも難航した。
居座り続ける首相に、喜んで協力する民主党議員はいないという現実があらわになった。

 
与野党は6日の衆院予算委員会集中審議での国会正常化に合意している。
その矢先に中心となって答弁するはずの閣僚が辞任した。

 
「本当に情けない内閣だ。党として支える価値があるのか、率直に怒りを感じる。それだけです!」
民主党安住淳国対委員長は5日午後、国会内で開かれた党常任幹事会で居並ぶ幹部にこう吐き捨て、いきなり退席した。

 
怒りには伏線があった。首相が仙谷由人官房副長官に震災復興担当相就任を打診して断られた後、被災地である宮城県
石巻市出身の安住氏を起用するという話が伝わったからだ。

 
だが、岡田克也幹事長、仙谷氏らとともに首相の早期退陣を求める「6人組」の一角を占める安住氏の閣内取り込みは、
首相の延命策に他ならない。安住氏は記者団を前に、首相への怒りを爆発させた。

 
「バトンタッチを早くしてもらいたい。こんな状態では、恥ずかしくて石巻に帰れない」
安住氏が去った常任幹事会では、川上義博参院議員が「8月中に代表選をやるための準備をすべきだ」と主張した。
岡田氏が「代表選を決めると首相がレームダックになる」と反論すると、今度は川内博史衆院議員がかみついた。

 
「菅政権はすでにレームダックだが、このままでは民主党全体がレームダックになってしまう」
渡部恒三最高顧問も常任幹事会後、首相に対して「国民、被災地、民主党のために1分でも1秒でも早く辞めてもらいたい」
と即時退陣を求めた。


首相は6月27日、松本氏の任命に当たり、記者会見で
「震災発生の時から最前線で指揮を執り、被災地に関して最もよく理解している方だ。復旧から復興への継続性からも適任
だと判断をした」と説明していた。

 
5日午前に松本氏から辞意を伝えられた際に慰留したのは、被災地に「暴言」を吐いてもなお松本氏が適任という意識が
あったのだろう。辞意が固いことを知ると、慌てて輿石東参院議員会長に電話を入れた。

 
「松本さんが辞めることになりました。慰留しましたが…。後任はできるだけ早く選びます」
だが、仙谷氏に断られるなど調整は難航した。平野達男新震災復興担当相も一時は渋ったため、最終的に平野氏が官邸に
呼び込まれたのは午後4時だった。

 
昨年6月の菅政権発足以来、閣僚の任期途中の辞任は松本氏で4人目だ。しかも就任9日目という早さでの幕切れだった。
首相は今、平成20年9月、失言により就任5日目で中山成彬国土交通相(当時)が辞任した後、衆院予算委員会
麻生太郎首相(同)にぶつけた言葉をかみしめているのではないか。

 
麻生首相は中山さんの考え方をよくご存じで任命したが、わずか5日後に辞任した。適任者を選べなかったという意味で
リーダーシップを欠いていた」

 
首相は5日夜、官邸を出る際、記者団から今回の人事について質問されても、一切答えることなく通り過ぎた。
「ノーバディー・ノウズ カン・ノウズ」(誰も知らない 菅のみぞ知る)
閣僚の1人は投げやりにこう吐き捨てた。


→ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110705/plc11070523460038-n1.htm




現況においては、最重要閣僚である復興担当相に893まがいの人物を据えたことで
既にその時点で菅首相の失政は明らかで、まともな人選が出来なかったことは致命的失敗でしょう。
もはや菅氏に協力する民主党議員もいなくなっているのでしょうか。
国民からも党からも支持を得ない人物が、いつまでも首相の座に居座ることは
まったくもって不健全と言うしかありません。
即退陣と言いたいところですが、後任には誰が? が思いつきません。
例えば山岡賢次のような、もっと無能な悪人、売国奴が就任する可能性もあります。
民主党の層の薄さを痛感せざるを得ないところです。


『無能な側近を選んだ君主は力量を疑われる。』
『君主にとって厳重のうえにも厳重に警戒しなければならないことは
 軽蔑されたり見くびられたりすることである』
(ニコロ・マキャヴェッリ