実行あるのみ、安倍さん

競馬

「有言実行」カギ、日本に期待と不安 アジア安保会議



アジア安全保障会議が1日、閉幕した。東シナ海南シナ海で緊張が高まる中、安倍晋三首相は
基調講演で「積極的平和主義」を訴え、地域の海洋安全保障に貢献していくと約束した。
ただ、日本が具体的にどう関与していくかは不透明で、東南アジア諸国連合ASEAN)各国
の間では、日本の実行力をめぐって期待や不安が入り交じっているようだ。



シンガポールの英字紙サンデー・タイムズは1日、安倍首相が講演でASEANとの安全保障関係
の強化を訴えたことについて、「中国は懸念しない」と分析する記事を掲載した。
中国とASEANの関係は強固で、インドネシアなど一部の加盟国以外は安倍氏の演説を表だって
歓迎していない−という指摘だ。

 

南シナ海の石油掘削で中国と対立が続くベトナムの国営メディアは、首相の演説を「日本がベトナム
支持」と大きく報じた。だが、ASEAN加盟国で南シナ海の領有権を表だって中国と争っているのは
ベトナムとフィリピンだけ。加盟国の多くは、「経済的な結びつきが強く、軍事的覇権を拡大する
中国とは波風を立てたくない」(外交筋)のが本音だ。

 

米国のヘーゲル国防長官は、中国の力による一方的な現状変更を「見て見ぬふりはしない」と述べた。
しかし、会議では「オバマ大統領が言う軍事費削減方針と整合性が取れていない」と不信の声も上がった。



東南アジア研究所(シンガポール)のマルコム・クック上級研究員は、安倍首相の演説に説得力があった
とし、「集団的自衛権の行使容認を含めた防衛政策の見直しに沿って、貢献拡大を明示した」と評価する。

 

しかし、安倍首相は講演で、すでに表明しているインドネシア、フィリピン、ベトナム海上保安当局への
巡視船提供などに触れるにとどまり、新たな具体的支援には言及していない。

 

中国人民解放軍の王冠中・副総参謀長は、会議での日本や米国の発言を、「将来は、言葉でなく行動で決まる」
と皮肉った。「有言実行」が求められている。



→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/140601/asi14060119050006-n1.htm



そうなんですよね、東南アジア(アセアン)諸国の対中関係は一枚岩では
ないんですよね。しかし、いつ中国が各国領海をオラのもんだと“核心的利益”に
指定して侵攻してくるか分かりませんよ。