まだ沈没していないセウォル号

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アラブ首長国連邦(UAE)を訪問した韓国の朴槿恵大統領は20日、UAE初の原子力発電所となる
西部ブラカ原発の1号機の原子炉設置式に出席した。韓国大統領府が明らかにした。



原発の建設は韓国が2009年、日本やフランスに競り勝って受注した。
1号機は17年に完成予定で、20年までに計4基を稼働させる計画。


→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/140520/kor14052022300011-n1.htm




韓国、UAE原発建設が破綻
2015年に向けて破滅へのカウントダウン開始



韓国輸出入銀行みずほ銀行から5億ドル借入というニュースが報道された。
日韓険悪の時によくもまあと思った日本人は多いだろう。韓国の国策銀行の借り入れは韓国経済の悲惨さを
示すもので、普通はあり得ない。



だがなりふり構っていられぬ状況があったのだろう。可能性としてはUAE原発建設問題と原油流出事故問題
への対応である。今回はUAE原発建設について考察する。



当初有力だったのはフランス、日本は提示金額で大きな差があった。ところが韓国が日本の半額以下、フランス
の8割以下の提示だけではなく、その他桁違いの条件を提示してきたため韓国に決定したという。
その条件とは以下のようなものであった。



1.原子炉186億ドルのうち100億ドルの融資。
2.原子炉稼働事故保険60年保証。
3.故障時の修理回復保証。
4.運転、燃料供給等の完全管理。
5.原発の韓国軍による駐留警備。



さすがにここまで好条件だと原子炉建設経験がないハンデもとんでしまう。
唯一問題であったロイズ保険の付加は原子炉建設企業が東芝・ウエスティングハウス連合でクリアとなった。



しかしあまりの好条件にUAEは実現に疑問を抱き「UAE現地に作る(新古里3号機型)原発モデルがきちんと
韓国で建設され、安全に運転されていることをUAEに証明すること。2015年を期限とし、違約の場合は原発輸出
違約金を支払うこと」という条件を付加したという。



2009年は日本で傀儡朝鮮民主党自民党を破り政権を取った年であった。韓国大統領李明博は公式にも非公式
にも日本乗っ取り完了と発言し、これからは韓国に金の心配はない、みな日本に出させるからと公言していた
のである。100億ドルの融資資金は日本からの予定だったのだ。



実績については実際の建設は日本の原子炉建設企業東芝・ウエスティングハウス連合があたるとし、保証、管理、
メンテナンスも彼らが行うという入札だったらしい。ところが受注が先行し、東芝グループとの建設条件の提示
があとになったため、あまりの長期保証条件に東芝グループが引いてしまったのだ。



もっともこのあたりまでは韓国の予定のコースで、受注契約さえ取ってしまえば日本企業は関係なし。
韓国企業で手抜き手抜きで利益を出そうと考えていたらしい。ここまでは順調。



ところがここから破綻が始まる。日本企業が建設から手を引いたためロイズ保険も引き受けを中止してしまった
のである。いわゆるジャパンプレミアムでロイズは日本主体の保険業務については本来世界一厳しいといわれる
査定作業については全く格好だけであった。ジャパンプレミアムとは日本に関する保険はただもらえるだけで
心配が全くないという保険業界の安全神話のことをいう。



このロイズが建設主体が韓国企業ときくや保険の査定作業にも入らず完璧スルー。この時点で原発建設は不可能と
なってしまった。186億ドルの無保険プロジェクトに融資する金融機関などありえない。
このような経過で工事中止。2013年に至っている。約3年にわたって関連の報道はないから、便りがないのは破綻の
印ということなのだろう。



ところで上記の韓国輸出入銀行であるが、この実態がよくわからない。韓国マスコミが国策銀行といってはいるが
どう検索しても銀行法の適用を受けるいわゆる銀行ではヒットしない。



専門銀行と称してはいるがこれでは一般法人と変わらない。IMF外資の影響を受けない形を作っているとしか
思えない。これでは国際金融市場で債券発行などできるわけがない。



そういう意味で韓国輸出入銀行の借り入れは政府の借入であり、政府が他国の民間金融機関から借入をするという
ことがどのような事態であるのかは容易に想像できる。まさに危機的状況であることはまちがいない。



とくにUAE原発建設問題は「UAE現地に作る(新古里3号機型)原発モデルがきちんと韓国で建設され、安全に
運転されていることをUAEに証明すること。2015年を期限とし、違約の場合は原発輸出違約金を支払うこと」という
付帯条件がついている。



古里原発は不正部品問題が発覚し、安全運転に疑問がでてきた。さらに建設企業体が原子炉格納容器本体部分に
ついては日本企業であるのにもかかわらずUAE原発では韓国企業であって、この部分でも実態が違う。
少なくとも現時点では2015年期限の原発輸出違約金は払わざるを得ないだろう。



5億ドルの借り入れはこれに備えるものなのか、あるいは2007年タンカー衝突、原油流出事故の対応であるのかは
わからないが、いずれにしても韓国経済は八方ふさがりの様相を示してきている。



契約の履行期限は2015年だから、それまでに原発建設に着手しなければ、韓国は違約金を支払うことになる。
その金額は最低でも3割、6千億円にもなろうかと言われるが、これでパク老嬢がヒステリーになるのも、無理からぬこと。



→ http://true-news873.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28



■不正・癒着…ずさんな安全意識


原発は、まだ沈没していないセウォル号だ」


韓国の原発をめぐっては、部品納入をめぐる不正をあばく検察の捜査が進行している。
昨春、一部の原発や建設中の原発に使われている、原子炉を制御するケーブルの
「試験成績書」、すなわち品質検査の証明書が大量に偽造されていたことが、関係者の
告発がきっかけで判明した。
捜査は、部品納入業者だけでなく、韓国のすべての原発を管理・運営する公営企業
「韓国水力原子力」(韓水原)の本社、さらには政府の関係省庁にまで及び、長年隠
されてきた「非理(不正)」がイモヅル式にあらわになった(asahi.com)。