ドイツよ、お前もか

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独中「蜜月」 欧州で懸念高まる



ドイツが中国との関係を一段と強化している。
メルケル首相は今年2度目となる8月末の訪中で、欧州債務危機対応への協力を得ただけでなく、
大型商談もまとめた。
中国重視には債務危機打開や輸出拡大の狙いがあるが、両国の「特別な関係」(独政府高官)の
進展で、欧州の対中政策の歩調に乱れが出かねないとの懸念も浮上している。

 

8月30、31日に訪中したメルケル首相は胡錦濤国家主席温家宝首相と会談。
温首相からはユーロ圏諸国の国債購入による資金調達支援を継続するとの約束を取り付けた。
さらに、欧州航空機大手エアバスの旅客機50機納入など、総額60億ユーロ(約5900億円)超
の取引も成立させた。

 

首相は先月30日の記者会見で、「中国はアジアの最重要パートナーだ」と明言。
中国で活動するドイツ人記者が抱える「報道の自由」の問題やシリア情勢など、見解を異にする
テーマへの深入りは避けた。



メルケル首相の訪中は2005年の就任後、計6回に上る。チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と
会談するなど、当初見せた人権問題への厳しい姿勢も最近は控え気味で、関係強化への取り組みが目立つ。


 
今回の訪中は昨年始まった定期的な政府間協議で、7閣僚と20企業の代表が同行した。
協議は来年開催の予定だったが、中国側が定着化のため前倒しを要請、ドイツが応じた。

 

ドイツにとって中国は欧州連合(EU)域外最大の貿易相手。
EUの対中輸出の約半分、輸入の約4分の1を占めており、独中間の貿易総額は09〜11年で1・5倍に
急増した。危機で他のユーロ圏への輸出が伸び悩む中、今年も対中輸出を伸ばす。
独政府高官は「EU域外でこれほどの関係を持つ国は他にない。特別な関係だ」と言い切る。



ドイツの対中重視の背景には、人民元の国際的地位向上を目指す中国がドルとの対抗上、ユーロ存続を
望んでいるとの計算もある。

 

ただ、深まる対独関係をてこに中国が影響力を行使するのでは−との懸念もEUにはある。
実際、メルケル首相は先月30日、欧州企業が中国製太陽電池ダンピング(不当廉売)調査をEUに
求めた問題で「対話による解決」を促し、中国に配慮する姿勢をみせた。

 

シンクタンク、欧州外交評議会(ECFR)のハンス・クンドナニ氏は独中関係について、
「ドイツと欧州全体にとり危険な状況だ」と指摘。
独有力紙、南ドイツ新聞も「独中経済の“共存”には罠(わな)がある」と警鐘を鳴らしている。



→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/120901/chn12090119480003-n1.htm



欧州一の経済大国ドイツですら、シナに頭を下げて商談に行く
ようでは、欧州の今後が心配ですね。
政経分離で、政治的にはシナの人権問題やチベット問題等を持ち
出しつつ、貿易では良好な関係を維持する、これが従来の戦略
だったハズですが、ドイツはシナの狗になりつつあります。
欧州でシナの政治的問題が浮上した際、シナはドイツカードを
躊躇なく使うでしょう。
ドイツが控えめに出れば、英仏は兎も角、他の欧州諸国は
ドイツに追随する可能性もあります。
南ドイツ新聞は、そのヘンのところを踏まえての記事なのでしょう。
因みに、シナの株価を反映する上海株価指数は、約4年前の水準
まで落ち込み、上がる材料に乏しいような気がしますが…。


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