小沢王国の黄昏

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強気の小沢氏、内実は「窮鼠猫を噛む」… 2人かけ目算崩れ


「民主、自民、公明という三大政党が官僚の言うがままに消費税増税の先行で合意し、押し通すことは
国民から政策を選ぶ権利を奪うことであり、民主主義を根底から否定する行為であります」

 
2日夕の衆院議員会館の会議室。民主党小沢一郎元代表は報道陣を前に用意してきたA4ペーパーを
淡々と読み上げた。東祥三内閣府副大臣三宅雪子衆院議員らが背後で小沢氏の言葉の一つ一つを
うなずきながら聞き入ったが、新党結成への熱気は今ひとつ感じられない。

 
小沢氏が新党を結成するのはこれで4回目。
平成5年6月、宮沢喜一内閣への不信任決議案に賛成して自民党を離党し、衆参44人で新生党を結成
したのが始まりだった。規模こそは今回の方が大きいが、内実はかなり見劣りする。

 
新生党結成時の衆院議員は36人だったが、経世会竹下派)の主力メンバーがずらり。
5年7月の衆院選を経て55人に躍進した。

 
今回離党届を提出した50人のうち衆院議員は38人いるが、このうち先の衆院選で選挙区から当選
したのは25人にすぎず、12人は選挙基盤の弱い1回生議員。
比例復活で当選した議員が4人、選挙区を持たない単独比例選出の議員も9人いる。
新党への世論の期待も薄いだけに、このままでは次期衆院選で雲散霧消しかねない。


「鉄の結束」も今は昔。離党届提出直後から早くもほころびが出た。
離党者を代表して山岡賢次副代表が2日昼過ぎに、輿石東幹事長に提出した衆院議員の離党届は40人分。
これは小沢氏が6月21日夜に都内のホテルで個別面談し、署名させたものだ。


ところが、辻恵衆院議員は自分が知らぬ間に離党届が提出されたことに驚き、衆院議員会館の小沢氏の
事務所に駆け込み、離党撤回を嘆願した。

 
「いったん身を預けたんだからけじめをきちっとつけることは政治家として必要なことじゃないのか!」
小沢氏は激怒したが、辻氏は断固として離党を拒否。結局、小沢氏も離党届を返すしかなかった。

 
もっと手痛いのは「小沢王国」といわれる地元・岩手の手勢まで小沢氏の意向に逆らい始めたことだ。

 
岩手1区選出の階猛元総務政務官は「離党届を第三者が出しても委任状がなければ無効だ。現段階で離党
の意思はない」と弁護士らしく法律知識を駆使して離党を拒んだ。
岩手3区選出の黄川田徹元総務副大臣も小沢氏に「この場で署名しろ!」と迫られながら「与党議員と
して復興に携わる」と譲らなかった。


離党に踏み切るにあたり、小沢氏は「衆院議員40人」を目安にしたとみられる。
「小沢別動隊」といわれる新党きづな(9人)、新党大地・真民主(3人)を足すと計52人になり、
内閣不信任決議案提出に必要な51人を超えるからだ。

 
結局、離党届を提出した衆院議員は38人。小沢氏のシナリオは早くも崩れた。

 
とはいえ、離党表明後の小沢氏は意気揚々だった。鳩山由紀夫元首相には電話で「お先に!」。
夜は参院の離党組約10人を都内の日本料理屋に誘い、「必ず民意を得て政権党に復帰するぞ。国民の声は
必ず私たちを後押ししてくれる」と笑顔で語った。

 
オリーブの木みたいな形でやろうと思ってる。いろんな連携が必要だ…」
こうも漏らした。オリーブの木とは1996年にプローディ政権を誕生させたイタリアの中道左派連合を指す。
これまで説き続けた「政権交代可能な二大政党政治」は一体どこへ消えてしまったのか−。


→ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120703/stt12070300320002-n1.htm


窮鼠猫を噛む、なのか、沈む船から逃げ出す、のか?
いずれにしても離党した議員は一人ひとり説明が必要ですな。
中には「政権交代民主党」だから1票を入れた人も多いでしょう。
それを、よりによって、こんなブラックな奴の元に走るとは。
まぁ、兎に角、これだけダーティーなイメージを持った小沢新党に
投票する人は、余程の物好きですな。
みんな次の総選挙で沈めばよろしい。


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