消防は立ち入り検査をせよ

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「大変なことが起きた」下着姿で飛び出すカップルも



建物から吹き出す激しい炎、勢いを増す黒煙。
13日、静寂に包まれていた日曜日の朝を消防車のサイレンが切り裂いた。
7人が死亡した広島県福山市のラブホテル火災。
「大変なことが起きた」。近隣住民はボウ然とたたずんだ。



客室に通じる内部が迷路のように入り組んだホテルは、建築基準法上の不備や消防法違反が明らかになった。
浮上する欠陥ホテル疑惑。総務省消防庁も調査に乗り出した。

 
下着姿のままの男女がホテル玄関から3D画像のように飛び出して来る。
2階から決死のダイブを敢行したカップルもいた。そこはまさに火炎地獄。
命からがら逃げ出し、路上などにヘタリ込んでいた宿泊客は直後、次々に担架で救急車に運ばれていった。

 
「まだ中に人がいるんですっ!!」。75歳になる女性従業員は自らやけどを負いながら、必死で叫んでいた。
近くを通りかかった男性(65)によると、ある宿泊客は1度外に逃げながら、再び建物内に突入しようとして、
別の宿泊客から「もう無理だ」と止められていたという。

 
道路を挟んでホテルの向かいに住むタクシー運転手の男性(55)は「キャーッ!!」という女性の叫び声で
目を覚ました。戸を開けると、煙から逃げるように2階の窓に乗り出す男女の姿があった。
「危ないから1階に下りろ」と叫んだ直後、2人は約3メートル下の地面に飛び降りた。


ホテルからは黒煙がもうもうと立ち上り、狭い路地には、火や放水ではがれ落ちたとみられる外壁が散乱。
周囲にも煙が立ち込め、通行人たちが次々とせき込んだ。

 
消防関係者の男性は発生から約4時間後、火がほぼ収まったホテルに入った。内部は真っ暗。
2階部分は通路が迷路のように入り組んでいた。「初めて行った人なら、建物の構造が分からなかっただろう」と
惨状に言葉をなくした。
2階に宿泊していたという男性客は、この消防関係者に「窓を破って逃げたが、3階にいたら死んでいたかもしれない」
と震えていたという。

 
近所の女性は「用水路の水が少なく、水門を開けて放水するまで、時間がかかりもどかしかった」と証言。
建築構造上の問題が浮上する“欠陥ラブホ”に、消火作業が手間取る不運が重なり、被害は拡大した。

 
現場はJR福山駅から約500メートル。国道2号から狭い路地を入ったところにあり、1階が駐車場で2階から
上が客室とみられる。近所の40代男性は「自分が小さいころからあるホテルで、年配の客が多かったようだ。
ふだんは平穏な町で、まさかこんなことが…」。そのまさかが起こり、7人が命を落とした。


→ http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120514/dst12051407020001-n1.htm



お亡くなりになった方々には、ご冥福をお祈りいたします。
しかし、ラブホの消防施設は杜撰ということが、証明されてしまいましたね。
まぁ一家団欒の家族旅行で泊まる施設じゃございませんので、自然と防火・防災
施設のことなど頭の中にはなかったのでしょうか。
いずれにしても、この悲惨な火事を教訓として、消防署は管内のラブホの防火・
防災施設の立ち入り検査、指導をすべきですね。