天久鷹央の推理カルテ


現役の医師のミステリーだけに、真実味と現実味があり、勿論ミステリー
なので架空の箇所もあるでしょう。でも、そんなの気になりません。
医療関係ミステリーだけに医療の専門用語がふんだんに出てきますが、
それもさして気になりません。
これも著者・知念実希人氏の筆使いの上手さなのでしょう。
私は5年間ほど病院関係の仕事をしていたので、その間、病院に出入り
して現場の医師や事務職の話など聞いていました。
そんな中で後に見つけたのが、この「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ。
シリーズですが、第1巻からずっと読み続けています。
で、あっという間に、この2冊を読み終えてしまいました。
通退勤時の電車の中に昼休み、兎に角、開いている時間があれば読み耽って
しまいます。
作者である知念実希人氏の他の作品群も、なかなか面白いですよ。



天久鷹央の推理カルテ
「吸血鬼の原罪」
二つの傷跡。抜かれた血液。
犯人は……吸血鬼?
東久留米市の公園。荒川の河川敷。
そして、東京湾の沿岸。
三つの場所で相次いで見つかった遺体。
被害者はいずれも首すじに二つの傷跡があり、
ほぼすべての血液が抜き取られていた……。
まるで「吸血鬼」が起こしたかのような連続殺人。
捜査一課の桜井公康から内々に相談を受けた
天才医師・天久鷹央は、事件解明に動き出す。
現役医師による本格医療ミステリー、書き下ろし最新作!


羅針盤の殺意」
「頼んだよ……鷹央君」
師を殺したのは、誰だ?
御子神氷魚。帝都大学の元主任教授で、現在は総合病院の院長を務める彼女は、
天久鷹央の学生時代の師だった。同じ個性を持つ氷魚に導かれ、診断医の道を
志した鷹央。天才医師が唯一「先生」と呼ぶ存在は、しかし不治の病に冒され
ており、最後には不可解な死を遂げる。謎めいた言葉を遺した師の真意を知る
ため、鷹央は捜査を開始するが……。師弟の絆を描く、本格医療ミステリー!



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中央競馬 展望



秋華賞は、ほぼ力通りの結果でしたね。
セキトバイーストには、もう少し色気を持って逃げて欲しかったかな。
しかし、チェルヴィニアの強さ以上に、ルメール騎手の完璧なレース運び
は、称賛されてしかるべきでしょう。
道中の位置取り、追い出しのタイミングとコース、日本競馬界では抜けて
上手い騎手です。今更ながら、感心してしまいます。
ステレンボシュは、向こう正面で少し折り合いを欠き、クイーンズウォーク
は、マサカの殿負け。やはり1週間で体調は戻らなかったようですね。
3番人気でしたが、川田騎手の懸念が的中してしまいました。



正式名はアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス
古くからの競馬ファンは知っていますが、昔はアイルランドトロフィーと
いう独立したレースでしたね。私が知っているのは東京芝千六のオープン
戦でした。何故、こんなことが記憶から離れないかと言いますと、1995年
このアイルランドトロフィーを〇地トロットサンダーがここを勝って
マイルチャンピオンシップを制したのです。確か本番は4番人気かな。
で、そこで2着に入ったのがメイショウテゾロという全く人気がない馬。
馬連で10万円以上の配当となり、当時は話題になったものです。
芝千六4戦4勝のトロットサンダー、出走馬中唯一マイル重賞を勝っていた
メイショウテゾロという、終わってみれば買えた組み合わせでした。
そう、終わってみればの話です・・・。
人気のヒシアケボノビコーペガサスは、結果、距離が長かったですね。



[府中牝馬ステークス(G2)]


G1秋華賞で3番人気で殿負け、恐らく川田騎手の経験上、初めてのこと
じゃないかな。ただし、一流騎手、気分転換は当然でしょうが、ただ激戦
が予想される競馬で勝つには、人知を超えた運勢も必要でしょう。最近の
川田騎手の、条件戦でも精彩を欠いた結果が続いているのは不安です。
確かに11か月ぶりで初めて背負う57キロは確かに不利なのですが、
その不利を覆す素質があると信じて、ルメール騎乗の◎ブレイディヴェーグ
を推します。ローズステークスの直接対決でマスクトディーヴァには負けて
いますが、今度は乗り慣れたルメール騎手とテン乗りの川田騎手、モレイラ
騎手ではありません。調教では跨りましたが、実践は初めてです。


相手は、当然マスクトディーヴァ、先行するコスタボニータ、牡馬相手の
G1戦線を戦い力をつけているハーパー。
逃げる初音ステークスのような展開ならコンクシェル、ヴィクトリアマイル
安田記念の実績は軽くは扱えないフィアスプライド、牝馬同士ならライラック
展開が向けばルージュリナージュも侮れません。

日曜競馬 展望



いやぁ~、朝9時過ぎからは「ドジャースパドレス」戦に夢中でしたね。
手に汗握る投手戦。結果、山本由伸の好投もありドジャースがリーグチャン
ピオンシップへの出場を果たしました。
特に、この後がない大舞台で精神面で大丈夫なのかと懸念していた山本が、
自身のピッチングが出来たことが嬉しいですね。
チャンピオンシップの相手はニューヨークメッツ。先に4勝した方が念願の
ワールドシリーズへの出場を果たします。頑張れ、ドジャース



[秋華賞(G1)]


土曜京都10Rの大原ステークス(3勝クラス・外回り芝千八)のレースラップ
ですが、 12.6 - 11.0 - 11.1 - 11.6 - 11.6 - 11.5 - 11.1 - 11.4 - 12.1  1:44.0
全く緩みのないペースでしたが、逃げた武豊騎乗の1番人気ケイアイセナが勝ち、
2着には3・4コーナーでは3・2番手だったセブンマジシャンのワンツー。
3着には後方ポツンのココナッツブラウンが外から突っ込んできました。
最後は流石に少しはかかりましたが、このペースでも先行有利の京都の芝コース。
内外のトラックバイアスもなく、言い訳の効かない状態ですね。
秋華賞は内回りで、更に先行馬が有利と言えるでしょう。
自分のペースで逃げるセキトバイーストのローズステークスでのラップですが
13.0 - 10.8 - 12.3 - 12.2 - 12.0 - 12.1 - 11.9 - 11.9 - 11.8 - 11.9 であり、大外枠
に入りましたが、大原ステークス並みのペースで行くことは想像できます。
全騎手が京都内回りを意識しますので、3コーナーの下り坂からの駆け引き・
末脚・持久力が問われるでしょうね。いや、それ以上に、時計が早い馬場にも
対応できる逃げ・先行する馬が要注意でしょう。
忘れちゃいけないのは、今年のJRAG1では、2回勝った騎手は出ていない
というジンクスはどうなるのかも、気になりますよね。


記者会見でルメール騎手がミドルポジションで競馬をしたい旨のコメントを
しましたが、如何せんこれまで新潟・東京のような左回りで直線の長いコース
でしか良績というか経験がなく、桜花賞では追って案外でしたが、右回りの
小回りコースがどうか、そこだけですね、あと輸送かな、◎チェルビニア。
本当ならば、内枠よりも5・6枠の方がよかったのかもしれませんが、まぁ
枠順なりのスムーズなレースが出来ればいいでしょう。セキトバイーストが
自分のリズムで逃げ、クリスマスパレードなどが続く展開、隊列は少し縦長
になってくれて、内に包まれなければ、力を発揮してくれるでしょう。
ここは木村哲也調教師とルメール騎手の腕前を信じることにします。


相手はオークスで凌ぎを削ったステレンボッシュが当然の強敵。
逃げるセキトバイースト。
紫苑ステークスの結果が秀逸な、クリスマスパレードとミアネーロ。
オークスであのハイペースを前々で競馬をして残ったランスオブクイーン
の持久力。タガノエルピーダの先行力も内回りコースなら活かせられる
ハズですね。
クイーンズウォークは1週前調教が川田騎手の「よくなかった、中身が余りに
よくなく改善しながらの1週間」というコメントがどうか。この1週間で落ち
着きが出たようですが ...。しかし力はありますので、無視は危険ですね。
ボンドガールは、追い込んでどこまで、でしょうか。
アドマイヤベルも、ここまで人気がないなら一考でしょうかね。



川田騎手のコメントは、いつも本当に正直で的確ですねぇ ...。参考までに。
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土曜競馬 展望

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まぁ、アレです。
次から次へと、まぁ、スマホ事案は続くものです。藤田菜七子騎手 ...。
若手騎手、女性騎手の中でも品行方正と称された騎手も、やってたんですね。
中央競馬は賞金体系が高く、それは競馬ファンの買う馬券によって支えられて
いるのは否定出来ない現実です。
レース自体も多くのファンの目に晒されて、パトロールビデオほかレース中の
監視体制も万全でしょう。注目度の高い中央競馬での八百長は、ちょっと出来
ないのではないかな。理由もなく、前進気勢を欠いた騎乗なんて出来るのかね?
しかし、公正な競馬を心掛けるため、JRAから「やってはいけない!」と
繰り返し注意されていることを、繰り返しするのはダメでしょう。
競馬といえども競馬経済あってこそ成り立っているのです。
馬主がいて、調教師が厩舎を構えて、騎手がいて、そして馬券を買うことを通じ
て競馬に興じるファンがあってこその競馬。その競馬サークルを裏切るような
真似は、厳に慎むべきでしょう。


プロ意識というならば、女性騎手の減量失敗で超過重量負担、脱水症状を引き
起こすのも、意識レベルを疑いたくなりますね。
アスリートが体調調整に失敗したわけですから。
武豊騎手でさえ、その週に51キロで騎乗する際には、食事制限・アルコール
も控えて体重を調整しているのです。
体重調整失敗は、スマホ事案よりも、余程プロ意識に欠けると思います。


個人的には日本にだけしかない「調整ルーム」からして不要と思うのですが。
賞金体系が世界一高いJRAで、八百長をする必要性があるのでしょうか。
実際8着までなら賞金が出ますから、八百長をするより1つでも上の着順を
目指す方が、お金になりませんかね。
まぁ、以前にも記した2勝クラスの有力馬が、なかなか当該クラスを勝とうと
しないという問題などはありますが。
ただ地方は違います。南関東を除けば賞金体系は低いです。なので、八百長
素地はなくもない、というところでしょうか。
ほら、笠松競馬でトップジョッキーほか大勢の関係者が、一斉に粛清された
ことがありました。この問題は、別の機会にでも ...。



[大阪スポーツ杯(OP)]


逃げ馬が3頭いますので、競り合いはなさそう。平均ペースで淡々と流れると
思われます。有力処が差し馬なので、展開はハマるかもしれません。
信頼たる軸馬として◎ミスティックロアを推します。
京都(2・1・0・0)右回り(4・3・1・0)坂井騎手(2・2・0・0)
千八(3・2・1・1)と、馬柱としては完璧なデータなのですが、最近この
ような予想をすると、案外な結果になっているのはどうかも。
初オープンで臨んだマーキュリーカップ3着で人気のロードアヴニールですが、
素質は認めても2番手。 栗東の調教師は横山和生をよく乗せるのですが ...。
名鉄杯で勢いあるバハルダール、やはり切るのは危険ルメール騎乗のキングス
トンボーイ。
ブリーダーズゴールドカップは勝った馬が強すぎても、最後まで踏ん張った
デリカダ、バハルダールを買うならトウセツ。
穴なら、恐らく逃げる酒井学のテーオーシリウス、直線ズブズブで上りのかかる
展開になれば穴の ”メイショウ” メイショウユズルハの無欲の追込みか。

日曜競馬 展望



毎日王冠京都大賞典と聞くと、秋も深まりつつあるんだな、と感じます。
季節をレース名で感じる競馬ファンも多いのではないでしょうか。
しかし、長く競馬をやっていますと、この両レースの「重み」には、今昔の感
があります。本番での有力馬は、プログノーシスくらいでしょうか。
もう、前哨戦が前哨戦の意味をなさなくなっています。
調教技術と調教施設の飛躍的な発展により、G1有力馬は直行組が多いです。
しかも、仕上げに抜かりはありません。


日曜の深夜には、凱旋門賞も控えています。楽しみですね。
どんな馬場状態で、レースが行われるのかも、気になります。



[毎日王冠(G2)]


土曜メインは稍重で行われましたが、雨も止み、日曜メインの頃には、パン
パンの良馬場とはいかなくても、良馬場で行われるでしょう。
メンバーを見渡すと、ここを勝っても、やはり本番の天皇賞(秋)では、と
思わざるを得ないですね。先にも記しましたが、G1レースでの有力馬は、
G1からG1への直行というスタイルが定着しています。
本番では、リバティアイランド、ジャスティンミラノ、ジャスティンパレス
ベラジオオペラにソールオリエンスが待ち構えています。
さて、彼らに挑戦状を叩きつける馬は、どの馬でしょう。
余り穴を狙うレースではありませんが、これまで10戦のうち、掲示板を
外したのはダービーのみという、友道厩舎◎ヨーホーレイクに期待します。
ディープインパクトの直仔、府中の直線は合うハズです。
長い休養期間がありますが、その後の3戦は徐々に、レース勘を取り戻して
いるようです。脚元の心配も解消されていますよね。
このくらいのメンバーとレースに好勝負が出来なければ、屈腱炎で2年以上
待った甲斐もないというところ。
相手は確かに、スプリングステークスは強かったのですが、メンバーレベル
がどうかシックスペンス、そう切れる脚はないもローシャムパーク、先行
するホウオウビスケッツに昨年の覇者エルトンバローズ。
それ以外では、先行するヤマニンサルバムの残り目、同舞台のエプソムカップ
2・3着のニシノスーベニアと逃げるシルトホルン。世代レベルがどうかも
昨年の札幌記念ではプログノーシスの2着と気を吐いたトップナイフ。



[京都大賞典(G2)]


ここは穴を狙うレース、メンバーではありません。
天皇賞(秋)、いやジャパンカップを狙うなら59キロでもこのメンバーに
ここで負けてはいけない◎ブローザホーン。
相手は、現時点でのオッズですが、そこまで人気になるのかサトノグランツ、
昨年の覇者プラダリアが本線でしょう。
押さえで、目黒記念で好走シュヴァリエローズ、天皇賞(春)では人気が
なくても突っ込んできたスマートファントム、古豪ディープボンドあたりで
決まりそうです。

土曜競馬 展望



[オパールステークス(L)]


スプリンターズステークス除外馬のためのレースのようですね。
今年はさほど出ていませんが。
しかし、これは当日になってもオッズは割れるでしょう、乱世、群雄割拠か。
京都コース芝千二は、ご覧の通り、スタートから3コーナーまでは坂道に
なりますので、さほどペースは上がりません。しかし、その後は坂を下る
ので勢いはついてしまいますが、ここで気分よくイッテしまうと、ゴール板
までは持たないトリッキーなコースですね。差し馬の台頭です。
今日発表では、芝稍重・ダート重ですので、レース時には少し渋った良馬場
程度でしょうか。しかし開幕週Aコース、芝の根付きは良く、やはり内枠で
ロスなく回って来れる馬が有利でしょうか。
しかもフルゲート18頭立ての内回りコースですので、外差しが決まるかは
展開次第ですね。
本命には葵ステークスで、あのピューロマジックと先行して好勝負を演じた
◎ペアポルックスを推したいですね。前走は熱中症の影響か参考外。
内枠には差し馬が揃いましたので、先行するにも丁度いい枠順ですね。
主戦だった松若風馬は、ご存じの通り夏に酒気帯び運転で検挙されました。
反社会的行為を行った罪は軽くありません。が、佐賀の山口勲騎手は、すぐ
復帰したのが不思議 ...。
相手には、グランテスト、ナナオ、ジャスティンスカイにキタノエクスプレス
が主力を形成か。
主力組以外では、過去の傾向では逃げ・先行よりも差し馬の台頭が、結果を
出していますので、枠順不利もセントウルステークスではあわや馬券圏内
だったアネゴハダ、オープンに昇格後も安定した成績モリノドリーム。
当然、スプリンターズステークス時のトウシンマカオのように、内で前が
ポッカリと空くようであればブーケファロス、スローな展開ではリキんで
しまい、距離短縮が吉と出そうなグランデマーレ。





[サウジアラビアロイヤルカップ(G3)]


まぁ、圧倒的人気はルメール騎乗の◎アルレッキーノでしょう。
新馬戦は3着馬以下を離し、新潟の未勝利戦では7馬身差の圧勝劇。
何で頭数が集まらないのかな。かの名牝、グランアレグリアを出した2歳
重賞出世レースの一つです。
でも、競馬には絶対はありませんので、妙味のないレースに手を出すのは
どうかな。2年前のアルテミスステークスでリバティアイランドがコロッと
負けたのは、記憶に新しいでしょ?
まだ、1・2戦しかしていない、能力比較の出来難いメンバー。
2歳牝馬なら、アルテミスステークスという選択、もっとクラシックを
意識するなら東京スポーツ杯2歳ステークスがありますからね。

透明な螺旋


今日は、職場で6日間与えられている夏季休暇のうち、3日目を消化。
別に、仕事はなくはないので出勤してもよかったのですが、弊社は決してブラック
ではありませんが、以前、労基署に入られて有難いご指導を受けた経緯からか、
夏季休暇と5日間の年次有給休暇の取得が義務付けられているので、半強制的に
「休め!絶対消化しろよ!」でしたので、初秋ですが、夏休みを取得しました。
あと3日間は10月に消化することになるのですが ...。


まぁ、それは置いておいて。
例によって、紀伊国屋書店本店で文庫本を漁っていたところ、まぁ積まれている
詰まれている東野圭吾さんの文庫本最新作「透明な螺旋」を購入。
私は、安部公房さんやフランツ・カフカのようなディープで決して万人受けしな
いようなワケワカラン作品が大好きですが、勿論、万人受けする東野圭吾作品も
大好きですね。特に、今作のガリレオシリーズ作品はね。


少々ネタバレしてしまいますが、Aの娘といえるBの娘C、つまりAにとっての
孫娘に当たるCが、同棲しているDによって酷いDVを受けていることを知った
Aの復讐劇に、Cを庇うEという登場人物が出てきまして、そのEと本作シリーズ
の主人公たるガリレオこと天才物理学者であり、難事件の解決はお手の物という
湯川学教授と警察が複雑に絡むというストーリーですが ...。
今回は、ガリレオシリーズで好評の科学的トリックの解明はありませんが、それでも
グイグイとストーリーに読者を引き込む筆は、毎度のことながら、お見事という他
はありませんね。ページ数が少ないこともあり、夕方から読み始めて夜には読破出
来る分量ですので、アッという間でしたね。
もう1回、読み返してみたいと思うのですが、何故、AとCの血縁関係がガリレオ
博士に分かってしまったのか、警察が気付かなかったのか ...。 読み返してみます。
文庫本には、短編小説も付随していますが、そちらは明日の楽しみということで。


東野圭吾作品の頂点ともいえるのは「白夜行」と「容疑者xの献身」だと勝手に
思ってますが、そのガリレオシリーズの「容疑者xの献身」での、真実は決して
周囲を幸せにするものではない、の裏返し的な作品なのでしょうか。
批評では、ガリレオこと帝都大学物理学教室教授である、ガリレオこと湯川学の
科学的トリック解明的なことがないので、不満たらたらのものもありますが、
今の本が売れない時代で、これだけの読者層を抱え、過去の作品も刷りを重ね
る作家は、あとは司馬遼太郎さんくらいなものかもしれません。稀有な小説家です。
これはこれで楽しめましたので、★★★★☆ ですね。

日曜競馬 展望



[スプリンターズステークス(G1)]


いよいよ、秋のG1戦線も幕を切って落とし、初戦を迎えます。楽しみですね。
今年のスプリンターズステークスは、ほぼベストメンバーが揃ったと言っても
過言ではない様相を呈しています。
春のスプリントチャンピオンは、どうしても馬場に左右されてしまう傾向にあ
りますが、ここ中山は雨の心配もどうやらなく、真の能力が問われそうです。
土曜10レースの茨城新聞杯(2勝クラス)の勝時計が1:07.9と、意外に
かかっています。明日のメインは1分7秒台前半を想定します。
展開はやはり前に行った馬が断然有利。差し・追込みは厳しいでしょう。
あとは、出来れば内枠が有利には違いないでしょう。


昨日の予想でもそうでしたが、最近の傾向としては、適鞍、例えばこのコース
距離では5戦してオール複勝圏だとか、左(右)周りはパーフェクト連対だとか、
そういう予想をすると裏切られることが多いですね。ははは ...。
しかし、この大一番で推すのは、中山3戦3勝、千二(6・1・0・0)と
まず崩れる心配のない◎サトノレーヴです。中山での持ち時計が優秀ですし、
内と前を見ながら進める偶数枠12番も、いい枠順ではないでしょうか。
「馬の状態とレースをすり合わせ、確実にG1に出走できるよう整えてきた」
という辣腕・堀宣行調教師のコメントのように、無理はさせずに、かつ、馬に
身が入ってきており、着実に勝ち方を覚え、陣営の思い通りに成長カーブを描き
ここ一本に絞った態勢は整いました。
そして、この1戦のために来日させたダミアン・レーン騎手の勝負度合いも
相当なものです。レーンが来るならこの土日は、多くの騎乗オファーがあった
ことでしょうが、全て断り、騎乗はこの1鞍のみ。
勝負度合いが極めて強いですね。
自身は、日本ではキーンランドカップとの変則継続騎乗になります。
以前、藤田伸二騎手は、スプリントG1・重賞に乗る日は中距離の競馬を、
中長距離のG1・重賞を乗る日はなるべく短距離戦での騎乗を避けていたと
記憶しています。
どうしても体が、メインレースで微妙に狂ってしまうとか、なんだとか。
中央重賞93勝、G1を17勝したダービージョッキーの言うことですから
あながち外れているとも思えません。


相手ですが・・・
香港馬の2頭は、ウルトラファンタジーサイレントウィットネスほどの
強者ではありませんし、時計にも不安が残りますので軽視。
モレイラ騎手は確かに怖いのですが、仮にハナを切れたとしても高松宮記念
ほど楽には逃がせてくれません。


本線はやはり、中ほどの枠順ならよかったけど前哨戦セントウルステークス
を勝ったトウシンマカオ、主戦浜中俊騎手がこの場面で騎乗停止で、乗り難
しい馬でテン乗りになりますがナムラクレア、余り好きなタイプではありま
せんがママコチャ、馬群に入らないと闘志が涌かないらしいので好枠を引い
た実績馬のマッドクール。
今年は上位人気馬が、例年より実績馬が揃いましたので、余り穴の出る幕は
ないかもしれませんが、それでも買います。
しかし、浜中俊 ...、サトノレーヴの主戦でもあったのですが ...。


穴馬ですが、もうハナを切るしかないでしょ、何をするか分からない横山典弘
でピューロマジック。前走は余りに中途半端で楽な逃げをしようとした結果
でしょう。もうね、3F32秒台で飛ばして葵ステークス、北九州記念のよ
うな競馬をすれば、盛り上がるレースになるでしょう。
先行チョイ差しが板についてきたモズメイメイ、シルクロードステークス
快勝して高松宮記念では1番人気に推されも、レース中に骨折してしまった
ルガル、大外枠は厳しいものの、この2戦は好走して千二では底を見せてい
ないウイングレイテスト。穴馬も先行馬を揃えてみました。

土曜競馬 展望



意外や意外、日本初の女性高市首相の誕生かと思いきや、石破茂が総裁に。
政治と金の問題に縁の薄いとされる人物を担ぎ上げて、10月にも行われる
とされる衆議院総選挙で、議席数減を少しでも食い止めたいという心理か。
猿は木から落ちても猿ですが、国会議員は選挙で落ちたら、ただの人以下。
落選したら地元での、ドブ板回りの惨めな刑が待っています。
自民党国会議員の頭の中は、誰の顔で目前に迫る選挙戦を戦えば自分は落選
せずに済むかということだけです。
安倍元首相・麻生元首相のコンビが、あれだけ嫌味嫌った人が総理・総裁
になるなんて、政治の世界は一寸先は闇のようですね。



[シリウスステークス(G3)]


昨年は、1~3番人気がそのまま1・2・3着になりましたが、3連単
7,060円という結果です。ハンデ重賞といえども、過去の傾向は、そうは荒れ
ていませんね、残念ながら。
しかし、逃げ馬不在での15頭立てという競馬。押し出されてサンデーファ
ンデーが行くのか、サンライズアリオンが引っ張るのか、他が行かないなら
とばかりに意外な馬がハナを切るのかは分かりませんが、いずれにしても
緩めのペースが見込まれます。勝負処でワッと動きが出そうですね。
ここは、来週の凱旋門賞へ弾みをつけたい坂井瑠星騎手の◎ハピを推します。
波に乗っているキズナ産駒。前走は案外でしたが、中京・左回りになると
ここで一変する可能性があります。中京5戦・左周り6戦では、複勝圏を
外したことがありません。58キロも別定重量で想定内ですね。
相手は、59キロでもここは通過点の可能性があるオメガギネス、大型馬の
叩き3戦目で昨年3着のヴァンヤール、オープン即通用のロコポルティ。
穴目では手広く、かつ左回り好者を狙いたいところです。グリューヴルム、
ビヨンドザファザー。ムラ駆けですが京都開催の東海ステークス(G2)で
3着の実績と着実に着差を縮めているヴィクティファルス、前走好走も
ハンデに恵まれた先行力が活きればサンライズアリオン平安ステークス
(G3)で僅差3着の力量と叩き2戦目でカフジオクタゴン
迷って切ったハギノアレグリアスとカンピオーネが来たら、諦めます。

交流重賞 回顧

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[マリーンカップ(Jpn3)]


少頭数こそ荒れる、とは昔から伝わる競馬の格言です。
まぁ、この交流重賞は6頭立て。
断然人気は、南関東競馬牡馬相手のクラシック路線、羽田盃2着・東京
ダービー3着(いずれも Jpn1で中央の皐月賞日本ダービーに相当)
の坂井瑠星騎手騎乗の逃げ馬であるアンモシエラ(松永幹夫厩舎)が
断然の1番人気。


が、6頭中3頭が逃げ馬という特殊な構成メンバー。
これは誰がどう見てもというか、案の定、同じJRA所属のカンタ(田口
貫太)に競られてしまい、両馬とも3コーナーで手応えが怪しくなります。
そこを満を持して後方待機組の國分優作騎手騎乗のテンカジョウに差されて
しまいました。断然人気馬は、最後は力尽きて着外に沈みましたね。
この馬は差し馬だからだけで本命にしたワケではなく、3歳牝馬ながら
JRA中央場所(京都)で古馬2勝クラス相手に快勝していたからですね。
2着になった笹川翼騎手のクラヴィコードに至っては、ローカル小倉開催
ながら、やはり古馬2勝クラスの特別を勝っていました。
馬券は、断然人気馬を尻目に、この2頭を頭にした3連単
要するに何が言いたいのかと申し上げますと、中央古馬2勝クラスを勝つ
牝馬は、同世代だけの地方 Jpn1を戦ってきた馬よりも、力は上だという
ことです。例え競られなかったとしても、結果は変わってないと思います。


余談ですが、現在の2勝クラス、以前の1000万下には特殊事情があり、
このクラスを勝ち切るのは、馬主・厩舎サイドにはリスクが伴います。
オープンまで突き抜ける力がないと、勝てる馬でも勝たない場合があります。
それは競馬経済というか、馬主・厩舎経済が問題になるからです。
何故かって? それは3勝クラスになるとレース数自体が減ってしまい、
それが適鞍となると1開催に1回あるかないか、だからです。おまけに
オープンクラスは層が厚いのです。3勝クラスで負け続けるより、
2勝クラスで上位着賞金を拾っていた方が、確実に経済的には潤います。


まぁ、荒れたと言っても6頭立てで配当は、そう大したものではありま
せんが、昨日の日本テレビ盃での川田の駄乗の借りまで取り戻せて
よかった、という一戦でした。