「攻撃ではなく『特別軍事作戦』」
「プーチンは真の愛国者」
ロシア国民がプーチン大統領を支持する理由
■「プーチンは真の愛国者」ロシア国民がプーチン大統領を支持する理由
ミハイル氏から紹介された、モスクワに住むビジネスマンの男性に聞いた。
モスクワ在住の58歳男性
「あくまでも個人の意見ですが、国民の80%が私と同じ考えでしょう。私は
プーチンを全面的に支持しています。何をするかわからないところもありま
すが、賢さ、計算高さ、冷静さは称賛に値します」
ディレクター
「ウクライナの惨状、病院や子どもたちが亡くなっているような情報は見て
いますか?」
モスクワ在住の58歳男性
「もちろんです。ニュース番組でも、自分がよく使っているテレグラムチャ
ンネル(SNS)でも見ています。しかしこれは軍事作戦ですから、破壊なくし
ては無理です。私たちはウクライナと戦っているのではありません。ウクラ
イナをネオナチやファシストから解放し、西側諸国が大量に持ち込んだ武器
をすべて排除しようとしているのです。西側諸国の指導者たちは、プーチン
を最大のライバルで潜在能力が高いと見ています。危機感を抱くのは当然で
しょう。世界のトップに立とうとするプーチンをどう排除しようか考えてい
るんです。」
なぜそこまでプーチン大統領を支持するのか。
モスクワ在住の58歳男性
「プーチンは真の愛国者です。間違いない。それが嬉しいんです」
ロシア人のメンタリティ。かつて司馬遼太郎氏は著書『ロシアについて 北方の
原形』(文藝春秋)で、ロシア人について「外敵を異様におそれ」、「病的な
外国への猜疑心」、「潜在的な征服欲」、「火器への異常信仰」を持つ、など
と分析しましたが、過酷な自然環境に置かれるロシア人には今もそんなメンタ
リティが息づいているのでしょう。
そして、そうしたメンタリティが凝縮されているのが、ソ連の最高指導者だった
スターリンであり、今のプーチン大統領であるように思えてなりません。
要するに、自由・平等・博愛だの、民主主義だの、人権だのという西側先進諸
国とは、かなりかけ離れた精神構造の持ち主が、ロシア人なのです。
自分達の国・ロシアが、世界の強国であることが何よりも誇らしく、それさえ
保てれば、独裁者の支配下に置かれることも、是とするのでしょう。
ある意味では、コンプレックスの裏返し、ウクライナへの侵攻もカタルシス
発散の場であるに過ぎないのかもしれません。
余談ですが、同じような精神構造は、中国人にも当てはまります。中国人は、
国名である "中華(世界文化の中心)" の威厳、世界の中の大国の地位さえ保
てれば、政体など二の次であり、例え中国共産党独裁政府の管理下にあっても、
それを是としますよね。