日曜競馬 展望

競馬

[ジャパンカップ(G1)]


しかし、4頭ものダービー馬が揃うとはね、前代未聞でしょう。
海外ではマズあり得ないことです。ダービー馬なら、遅くても4歳くら
いで、さっさと引退しての種牡馬生活が待っています。
人気を分けている昨年の三冠馬と今年のダービー馬ですが、私の記憶が
確かなら、無敗の三冠馬ジャパンカップ参戦と勝利は、シンボリルド
ルフとディープインパクトが挙げられます。この2頭に共通することの
一つは、両馬とも敗戦は経験しましたが、連敗はありませんでしたね。
コントレイルは、無敗で菊花賞を制してからは、色々とありましたが、
現在3連敗中です。昨年のジャパンカップは勝ったアーモンドアイが強
すぎ、大阪杯は道悪、しかし天皇賞(秋)は勝ったエフフォーリアに対
して力負けでした。確かに位置取りが福永騎手をして、後ろになったと
のことですが、それは言い訳でしょう。
しかし、これがラストランであり、来春から種牡馬入りするコントレイル
は、何が何でもここを勝たなくてはなりません。4連敗になると生産界
の見る目が厳しくなってしまうからです。


本命は今年の日本ダービーの勝利が秀逸だったシャフリヤールにします。
ダービーレコードでの勝利ですが、レースの上がりが33.9のところを
33.4でエフフォーリアを差し切りました。残り1Fのところでは、
後にコントレイルとグランアレグリアを相手に天皇賞(秋)を勝つエフフ
ォーリアより、3馬身くらい後ろにいたシャフリヤールは、これを猛然と
差し切ってしまいました。別にエフフォーリアの脚が上がったワケではあ
りません。エフフォーリアも伸びていたにもかかわらずです。推定で最後
の1Fは、11秒0~2です。府中二千四百のダービーで、高速決着の上
での鋭い末脚でしたね。お見事。
今回もスタートさえ決まればキセキが行きます。キセキも持ち味はスピー
ドではなく消耗戦、体力勝負ですね。淡々と平均ラップを刻みながらの逃
げが予想されます。


外国馬はどうでしょう。
ブルーム、グランドグローリーにジャパンですね。全馬G1馬です。
昔、1995年でしたかね、日本で短期免許で騎乗していたマイケルロバ
ーツ騎手が、ドイツ馬でしたが、絶対に日本の馬場は合うとオーナーを説
き伏せて連れてきて、見事に勝ったことがあります。ランドですね。
欧州と日本の馬場は全くの別物です。欧州は深く絡みつくような深い芝。
日本はそれと比べると浅くカットした堅い馬場ですね。
欧州の一線級のG1馬が、ジャパンカップに参戦しない要素の一つが、こ
の馬の脚には悪い堅い馬場を敬遠する向きがあります。あと、凱旋門賞
目標では、余力が残っていないということですね。
堅い芝に向きそうなブルームにジャパンですが、BCターフで活躍しまし
たが、日本のトップホースに比べ力量的に見劣るように映ります。


相手ですが、コントレイルにオーソリティは本線でしょう。前残りでキセ
キ、53キロでユーバーレーベン、穴で横典シャドウディーヴァの末脚、
前走が本当ならマカヒキあたりでしょうか。